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【乙女部】
【学園物 恋愛小説】

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【乙女部】―act.0―-4

「…10分で良いから。
…こっち」

返事をする前に、どんどん彼は進んでく。

ほんとならこんなの断れば良いんだろうけど、どうしてだろう?気になって仕方がない自分がいる。

彼は一体何者なんだろう。
一体どこへ向かうんだろう。
何が待ち受けているんだろう。

そう思ったら、勝手に足は動きだしていた。
追い付こうと必死に、早足で華奢な背中を追う。





――4F 空き教室


「…ここ」

彼は臆せず教室の扉をあける。

扉には『【乙女部】へようこそ!』…と貼り紙。

『乙女部!?』





私はこの日、見た事も聞いた事もない怪しい世界へと踏み入れることとなったのだった。


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