西遊々記A-1
あれはいったいなんだったのだろう・・・
あたしはそればかり考えていた。
下敷きに映った少年悟空
驚いた顔であたしを見ていた。
「あんこっ 行ったよ!!!」
「あっ!!」
気が付いたときには時すでに遅し
すごい勢いのバレーボールの球があたしの顔面に直撃したのだ
った
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「あんこ大丈夫か?」
体育委員の深澤君が言う。
「ここは・・・?」
ぼーっとしながら見渡すと どうやら保健室のよう。意識を失
って運び込まれたらしい。
「深澤君、ありがと。授業に戻っていいわよ」
保健の真理亜先生が優しく言った。
「はい」
頬を赤らめ深澤君は「じゃあな」と私に言い残し保健室を去っ
ていった。
真理亜先生は女性教員の中でも1位2位を争う程の美人。気丈
でやさしい。こんな先生に話かけられたら、気持ちの高揚しな
い生徒なんてまずいないだろう。
「杜さん 災難だったわね」
ベッドに横たわる私の腰の付近に座る先生
「ありがとうございます。もうだいぶいいかと・・・」
起き上がろうとする私を先生は押し倒す
「無理しちゃだめよ。ここもそう言ってる・・・」
「・・・せんせ・・・!」
先生はおもむろにあたしの体操服の中に手をもぐらせ 胸をも
みしだき始めた。
「やっ・・・やめてっ!」
あたしは恐ろしさのあまり無我夢中で抵抗した
「怖がらなくていいの、先生に任せて・・・ね・・・・」
とろけるような愛撫と美しい先生の口付けに、あたしの思考回
路はどうかなってしまいそうだった。
くちゅ・・・・
先生の指は、あたしの下半身の敏感な部分を優しくいたぶり始
める。
「・・ん・・あっ・・・あンっ・・・・」
無意識に腰が動いてしまう。ダメよ先生は女なのに・・・こん
なのいけない・・・
頭では判っていても身体が動かない
まるで金縛りに合ったように・・・
気持ちいいよぉ・・・・
「あんず、入れるよ・・・」
硬くギンとしたモノがあたしを貫こうとあてがわれた
「え!?」
先生は女の人で・・・
?マークで頭が真っ白になる中、先生の声が、いつしか太い男
の人の声に変わっている。我に返り目を開けるとあたしにのし
かかっていたのは額にバンダナを巻いた一人の美しい青年だっ
た。
ひとつ違うのは耳が大きくて豚の耳なこと。
「きゃあぁあああっ!!!」