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西遊々記
【ファンタジー 官能小説】

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西遊々記@-1

「あぅっ・・・三蔵ぅっ・・・激し・・・ああ〜っ!!!」
激しくベッドに乱れる2つの影
「乱れすぎですよ 悟空」
三蔵と呼ばれた青年は切れ長の漆黒の目を潤ませ、その均整の
とれた身体をもたげた。長い銀髪がさらりと揺れる。

「身体もたねーよ・・・」
ぱふっ
と ベッドにうつ伏せ、悟空はふてくされたように言う。
この少年は 15〜16歳くらいだろうか。三蔵と並ぶとずいぶん
小柄な美少年だ。短い栗色の髪がしっとりと頬に貼りついてい
る。


「これも修行のうち。快楽に溺れるようでは私達の旅もつづき
ませんよ。」
服をまといながら淡々と言う三蔵
悟空は顔を赤らめ ムっとしながらも三蔵に続いて着衣を整え
た。

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あっ・・・
あたしったら なんて「いやらしい夢」見たんだろう・・・

「あんこったら、また授業中居眠りこいてぇ。夜更かししちゃ
だめよぉ」
ニヤっと笑いながら 親友の清美は自分のメガネを持ち上げ私
を覗き込む

あたし、杜杏子(もりあんず)16歳
どこにでもいる普通の女子高生
杏子。どうみても「あんこ」としか読めないわよね。だからあ
だ名もそのまま「あんこ」


「次の授業は体育だよ。早く着替えなきゃ!あんこもシャっき
りせいよっ」
バンっ
とあたしの肩を叩き席に戻る清美。

そうだよね・・・
まだ 夢でみた美少年と美青年のカラミが脳裏を離れずなんと
なく赤くなってしまう。
何気なく机の上の下敷きを見下ろす

「・・・・!」

あたしは絶句した
下敷きには悟空の顔が映っていたのだから。
そして彼の吸い込まれそうなブラウンの瞳にも明らかな驚愕が
の色が浮かんでいた


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