投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

ミュージカルボーイズガールズの最初へ ミュージカルボーイズガールズ 19 ミュージカルボーイズガールズ 21 ミュージカルボーイズガールズの最後へ

ミュージカルボーイズガールズ番外【雪乃&銀次出会い編】-1

それは中1の秋だった…

「あ、あのボクみ、美浦さんのこと好きなんです!付き合って下さい!」
「無理、じゃね」
「え?エッ?」
困惑する男子生徒。
「な、なんで無理なんですか?他に好きな人でもいるんですか?」
「いない」
「じゃあなんで…」
「だってアタシ、アナタのこと全然知らないもん」
「で、でも付き合っていけばその内……」
めんどくさい……
「アタシ、そういうしつこい人嫌いなの。ごめんなさい」
これで確か12人目な気がする。別にそっちの気があるわけじゃないし、彼氏がほしくないわけでもない。ただ……見ずしらずの人から告白されても全然嬉しくない。ただそれだけのこと…。

「ツバサ?もも?」
星野翼、城崎桃。二人とも小学校からの付き合い。
「あっ、雪ノン♪」
「おかえりなさい」
「で?どうだったの?」
「なにがよ?」
「告白の結果だよぉ?またふっちゃったの?」
「だってあんな人知らないんだもん」
「でも確かあの人ってバスケ部のスーパールーキーとか言われてた人じゃなかったっけ?」
「ももすごぉい!?なんで知ってるの?あっもしかして、あの人のこと好きなんじゃ?」
「あら、そうなの?なら今から呼んできましょうか?」
「ち、違うよぉ!?よ、呼びに行かなくていいから!ねっ?」
「冗談よ、それよりここにいるメンツだれも好きなヤツもいない上に彼氏もいないなんて…、どういうことよ?」
「ホントだよね?」
「あ、あの、私…」
「どしたの?もも?」
「なにか用事?」
「私……、好きな人出来ちゃったかなぁって…………」
「ウソ…?」
「マジ…?」

コクン
「誰だれ!?その相手!?同じクラスの人!?それとも他クラス!?それともそれとも!」
「ツバサ、うるさいわよ。で相手は何処のドイツ?」
「あ、あの」
『ウンウン』
「同じ…」
『同じ…?』
「塾の人なの…」
『塾の人〜〜!?』
「ま、まさか40越えたおじさんに恋したの!?アンタは!?」
「ううッ、ボクはももをそんな風に育てた覚えはありません…」
「ちっが〜〜う!おじさんでもなければおばさんでもないの!それにツバサちゃんに育ててもらった覚えはありません!」
「あ、久々にももが怒った♪」
「ホントに怒ったらキャラ代わるわよね?ももって。で、誰なのよ、好きな人って?名前くらいわかるでしょ?」
「あ、あの隣のクラスに黒周冬護くんているじゃない……?」
「そういえばいたわね」
「あの人のお兄さん」
「で?名前は?」
「黒周秋くん……」
「へぇー、その子のお兄さんに恋しちゃったんだぁ?ももやるね〜♪」
「も、もう!ツバサちゃん!?」
「ほら、ツバサ?あんまりチャカすとまた怒られるわよ?」
「えヘへ、ももごめんね?」
「ウン、あ!もうこんな時間になってる!」
「あ、ホントだ。もう5時まわってるじゃん」
「そろそろ帰りましょうか?」
「そうですね」
「じゃあ、帰ろう♪」


ミュージカルボーイズガールズの最初へ ミュージカルボーイズガールズ 19 ミュージカルボーイズガールズ 21 ミュージカルボーイズガールズの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前