投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

終わりの合図と見知らぬ唄と
【青春 恋愛小説】

終わりの合図と見知らぬ唄との最初へ 終わりの合図と見知らぬ唄と 5 終わりの合図と見知らぬ唄と 7 終わりの合図と見知らぬ唄との最後へ

『忘難き時間と知った歌と 前編』-1

時刻は3時。
こんな時間に出かけるなんてホント夢みたいだ。 私の中の何かが変わるそんな日になるとなんとなく思った。



「ボーリング! んでいろいろ回って、最後はカラオケかな?」
あの日交わした約束のとうりに親睦会は開かれた。 今その内容を幹事である青木君から聞いてる所だった。
「いつもと変わらないじゃない。 せっかく柳サンも参加したのに」
「そうよ。まったくシンゴに任すといつもこれだから…」
藤原君と夏木サンから不平がこぼれる。そんなにいつも一緒に遊んでるんだ…
「だぁっ!ごちゃごちゃうっさい!!そこ! 今回は葵チャンが参加という事でワザといつものコースにしたんだ!」
私の為…?
「わあってるよ!冗談だって」
そう言って藤原君は歩きだした。 それに続く夏木サン。 青木君はまだなをか言いたそうにしていたが渋々歩く。
私もそれにならって、藤原君の後をおった。


ついた先は普通のボーリング場。 もっとも普通じゃないボーリング場なんて私にはわからないけど、青木君が形容していたのだからそんな所もあるのかも知れない。

「とりあえず3ゲームぐらいでいいよな?」
そう言いながら手続きを済ませてく青木君。 藤原君と夏木サンは頷いている。 私もボーリングなんてやった事がないからとりあえず頷いとく事にした。
手続きを済ませてレーンに入る。 画面にはシンゴ マコト チアキ アオイの順で名前が表示されていた。
「ボーリング初めて?」
キョロキョロしていた私に気付いた藤原君が気にかけてくれた。
「うん…初めて。 やった事ないんだ」
「そうなんだ? えっとじゃあ足のサイズはいくつ? 靴を履き替えなければならないの知ってる?」
クスクス笑いながら教えてくれる藤原君。
他にも、ボールの重さの事とかいろいろ。 一つ一つ親切からは優しさがにじみ出ていて私は顔が赤くなるのを感じた。
そうこうしている内に準備が整ったみたいだった。 夏木サンがまちきれないといった様子でこっちを呼んでいた。
「おーいっ なにやってんの〜? 始めるよぉ?」
青木君はボールをもって準備万端だ。
「いくぜ! 見よ、我が妙技!!」
テレビで見たのとはだいぶ違った変わった投げ方みたい。 それでもボールは真っ直ぐ先頭のピンに向かっていき見事全ピン倒れた。すごい
「しゃぁ! 柳サン見た見た? どうよ俺の腕前は?なかなかっしょ?」
「すっすごいね!?」
「でしょでしょ? もっと褒めて」
満面の笑みで催促する青木君。 ちょっとかわいい
「てめぇだけには負けねぇからな!マコト!」
「のぞむところだ」
続いて藤原君が投げる。 独特を貫く青木君とは対照的なキレイなフォームだった。
ボールは見事なカーブがかかっており、これもピンの先頭をモロに捕えた。
「ストライク〜 まぁシンゴには負けられないからな」
「むぅっ ちくしょうかてぇな!」
無邪気にはしゃぐ二人の姿は本当に仲の良さを感じさせるものだった。
次は夏木サンの番。
「あっちは異様に盛り上がるけど気にしないでね? いつもの事だから。 こっちはこっちで楽しもうね」
そう一言言ってレーンに向かってく夏木サン。
実はアドレスを交換して一番メールをしてる相手は夏木サンなんだ。気が合うみたいですぐに仲良くなれちゃった。


終わりの合図と見知らぬ唄との最初へ 終わりの合図と見知らぬ唄と 5 終わりの合図と見知らぬ唄と 7 終わりの合図と見知らぬ唄との最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前