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『限り無く青い春の下で』
【青春 恋愛小説】

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『限り無くダルいツレの隣りで』-2

「マジで!?お前が!? 蒼衣サンに!!? 」
今日一番のハイテンションのリキ。
「えっ?誰? 僕知らないんだけど?」
「俺のクラスの女子だよ。顔は…まぁまぁだな。 胸はでけぇ」
「へぇ、アキラって巨乳好きだったんだ」
こいつら… 人が真剣に相談してんのに…
「んで、相談て? 今の流れじゃ相談の必要ないじゃん?」
「そうだね。アドレス知ってるなら話は早いよね。 ってか落ちたも当然じゃない?」
こんの色ボケクソメガネが!お前と一緒にするんじゃねぇよ!!
「どこをどうみたら落ちたも当然と判断すんだよ…お前」
「まぁまぁ。 でも本当に相談て? 聞いた感じじゃ良いシチュエーションじゃない?」
「そぉそぉ! マンガみたいじゃん。 メールもしてんだろ?」
ずばりだな…
「…」
「まさか…?」
「マジかよ…さすがに俺でもメールぐらいは送れるぜ…」
俺は送れねぇんだよ。
「事は深刻だね。 恋以前の問題だよ」
「わあってるよ! ふがいないくらい! でも一回チャンスを逃したら送りずらいんだよ!!」
俺はそれぐらい恋愛にうとい。
「ガキかよ… 好きならいいじゃん。羞恥心を捨てろ」
「おっ、難しい言葉を知ってるねぇ。 そうだよアキラ。 蒼衣サンは案外待ってるかも…だよ?」
「馬鹿にしてるだろスグル… まぁそうだよ! アド交換して送らねぇ方が変だろ」
ちくしょう… 妙に説得力ありやがる。
でもまぁ言われてみればそうかもしれない。 そういや別れ際にメール送ってくれ的な事も言ってた様に思う。
「おっしゃ!そぅと決まれば今送れ!すぐ送れ!さぁ送れ!!」
「んなっ!? 今すぐにか!? それはなんでも急すぎねぇ?」
「甘ったれるんじゃねぇ! そんなんだからべ○ータはゴ○ウに勝てねぇんだ!!恥を知れ!恥を!」
「リキ…意味わからないから。 でも、思い立ったら吉日って言うじゃない? 時間てきにも遅くないし、まぁ良いきっかけだと思うけど。」
だめだ… もっともな事言って納得させようとしてやがる… こんな事になるはずでは…
「…わあったよ。」
しかたなくケータイ電話を取り出した。
「寄越せ! ふがいない貴様に変わり俺様がうってやろう!」
「なっ!ちょっ!おいっ!!」
一瞬のスキを見てケータイを奪い取るリキ。 こーなったらとまらない… スグルも一緒に考えてやがる。
「えっとぉまずは…『こんばんは♪とりあえず遅くなってごめん(>_<) 最近、俺のケータイ調子悪くて(汗 ってか俺わかる?(笑』こんなもんかな。」
「そうだね。アキラにしたらちょっとキモいけど… まぁわかんないでしょ」
ちきしょう…
「これでいいよな?アキラ? よし送信っとぉ♪」
…っえ?
「ちょっとまて! もしかしてもう送ったのか?」
「なにを今更。 すでに色ボケしたか?」
カカカと笑う変態ニキビ
「殺す…」
「まぁまぁ、おさえなよアキラ。 送っちゃったもんはしかたないだろ?どっちにしろ送るだから」
このボケメガネが!
「てめぇら…その目障りなニキビと前髪残らず全部消し去ってくれようか?」
「えっ?いいの? いやぁ実はさぁ、コンプレックスだったんだよねぇこのニキビ」
プチッ
「はぅ! なっなんて事するんだ!後が残っちまうだろうが!」
「けっ。お望みどうり消してやったんだよ。潰すという形でなぁ。」
「やめなよ。二人とも見っともない… 」
ブチッ
「痛いっ! あぁっ!僕の前髪が!」
「お前も同罪だ。」
「お前だけ被害を受けんのはわりにあわん」
「だからって前髪抜くことないだろ!? あー痛かった…」
ブーッブーッ
「「「!!!」」」
「返ってキターッ!!」
「うるせぇよリキ!返せこの野郎!」
リキからケータイを奪い返しメールを開く。 実際返ってくるのを一番望んでたのは俺自身だった。


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