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『限り無く青い春の下で』
【青春 恋愛小説】

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『限り無くダルいツレの隣りで』-1

とりあえず明日からだ。
えっ?なにがだって? そりゃ俺が聞きたいよ。 でもとりあえず明日からなんだ。


『限り無くダルいツレの横で』
転んだ。
おぉ、そりゃもぅ派手に。
「なに遊んでんだよ? 今日はお前が主催だろ?くだらない事だったら帰るぜ?」
「まぁまぁリキ。アキラから相談なんて久しぶりだろ?とりあえず聞こうよ」
ケラケラ笑いながら先を歩く変態とホスト。
殺す。
ちくしょう…やっぱこいつらにふるのは間違っていたか…?

暁(アキラ)だ。 まぁ大体察しがつくとは思うが、この前出会った蒼衣サンについての相談を持ち掛けた訳だ。
悔しいが、ヘタレの俺にはせっかくアドレスを聞いた事をいかしきれないのは否めない事なんだ。
たぶん普通なら出会ったその日にメールして、好きなら毎日アタックなんだろうが…
いかんせんそんな高等スキル(普通?)を持ち合わせてない俺にはあれから一週間、顔すらも見ていない。
いや…ウソ。 学校で何回か見た。 ものすごい遠くからだけど。

「で、なんなんだよ今日は? おもしろいか?その話はおもしろいのか? どっちなんだい!どうなんだい!?」
また訳のわからないテンションで問い詰めるリキ。
「いや…まぁなんだ。 とりあえず入ろうぜ。」
「そうだね。 暗くなってきたら5月と言えども寒いし」
はぎれの悪い俺の言葉に答えるスグル。
「てめぇらなにを言ってるんだ!? 男ならフル○ンだろが!!?」
「いや…意味わかんねぇよ。馬鹿はほっといて入ろうぜ。スグル」
「…だね。」
沈み行く夕陽に向かって吠える変態をほっといて、俺とスグルはいつものファミレスに入る。


『いらっしゃいませぇ〜何名ぇ様ですかぁ〜?』
入ると間の抜けた声で迎える店員。
「あっ2名で。俺とこいつ」
「ちょちょちょ!まって!俺は!? どぅみても3人だろ!?」
「あっ、こいつ他人なんで。」
「おかしいだろ! こんな面と向かって他人にこいつなんて言わねぇだろ!!3人です!さ・ん・に・ん!!」
めちゃくちゃ店員が迷惑そうにしている。
「あっ、ごめんなさい。じゃあ3人で」
「じゃあってなんだよ!? 俺はついでかよ!?」
「あれ?今気付いたの?」
「…とりあえず座ろうぜ。店員サン困ってるじゃん」
「俺はいいのかよ!?」
「あたりまえだろ?」
「…」
だめだ、キリがねぇ…


席に座り、本題をキリだす。
「さてと、まぁなんだ今日集まってもらったのは他でもない…俺の話だ。」
ちなみに席わりは四人席で、俺が一人、スグルとリキが並んで座っている。
「お前の話意外で相談なんてされても困るだけじゃん。で、なんの話?」
さっきのイジりからはすっかり立ち直り答えるリキ。
さすが…つわものだ。
「とりあえず最後まで聞こうよ。」
スグルがリキをたしなめる。 このへんがこいつのすげぇ所だよな。
変に大人だ。
「わりぃな。 さて…どれから話そうか…」
そうして俺はゆっくりあの日の事を話しはじめた。


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