放課後の背徳準備室-5
結婚…してもいいと思った。常に受身でマイペースで風変わりな僕を、健気に長く愛してくれた薔子。
告白されて何となく始まった関係でも…話題も趣味も友人も、何かと共通点が多かった。一緒にいても居心地良く疲れない。
だけど…愛、じゃなかった。
そう、例えるなら空気よりもクッション。
あればあったで寄りかかってみるが、別になくても困らない…そんな存在。
ふふ。薔子にひどく失礼だな、僕は。
冷めてゆく気持ちとは違う場所から、熱くわき上がる反応。
(…伊吹、会い、たい…)
12月、卒業試験通過。
放課後の化学準備室。
タイル張りの床に敷かれた毛布。外気の冷えに熱気を奪われないように、2枚重ねて。
近くで構えている電気ストーブより暖かい欲望。
全裸でうつ伏せにされた伊吹は、そのまま膝を立てる。
「見て」と言わんばかりに、尻肉の谷間で桃色に咲く秘花。
そこへ早戸が貪る。
「んは…あぁ!いんっ、あ…感じるっん…は…あっ、あん!ああっ」
大きく開いた口で、がむしゃらに舌を乱す。
秘穴を抜き差しする動きがやがて、水音と伴って伊吹を扇情的にする。
太腿が震え、力が抜けていく。
「ここが弱いよね…」
2つの穴の間、蟻の門渡りを親指でさすられた。
「はぅんっ」
その反応に気を良くしたのか、早戸の口舌が這う。
穴と孔、繰り返される行き来。
「ひゃは、はぅ…んあっ…あぁ!…先っ、生っ!」
全身がピクピクと跳ね、痺れ始めた神経に目が霞んでいく。
今日の早戸先生は何故か、いつもより激しい。
それもまた嬉しいけど…。
強烈すぎる快感に襲われて、泣きながら取り乱す伊吹。
「いぃい…っ」
伊吹の溢れる分泌液を、早戸の指が掬う。そのまま双丘の奥へと塗りたくる。
ぬぎゅぐちゅ…たっぷりと、わざと音を立てながら。
それこそが伊吹を淫靡にさせる。
「伊吹…、入れるよ」
つぷっ、滑らかに早戸の指が菊蕾に埋まった。口を秘貝に這わせたまま。
「…んひぃ…っ…」
抵抗もなく奥へ奥へ進んでゆくごとに、自分の濡れ具合がわかる。
肉が柔らかくほぐれてゆくたびに、自分の淫らさを思い知る。
「はっ…は、はあ…あぁ」
喉が詰まりそうな、えも言われぬ悦楽。
恥ずかしさより夢中になってしまう。
欲しっ…、中に欲しいっ!
「…もっもぅ…駄目っ。せん…せぇ…、…入れて」
股間から早戸の口が離れた瞬間…
ぱたぱたっ、伊吹の内股から白蜜が派手な音と共に垂れ落ちた。
目を射抜いたその淫美さに、ゾクッと全身を震わせる早戸。
「どっち…?」
煮えたぎる興奮に、早戸の声がかすれた。
「…両、方」
潤んだ瞳で肩越しにねだる伊吹。
ふっと早戸は微笑う。
「欲張りだねぇ、伊吹…」
疼痒をかき立てながら早戸の指が抜かれた余韻に、ひんやりした空気が伊吹の菊蕾をかすった。
「んひぅ…」
鳥肌が立った。
背後で早戸がコンドームを装着する気配がする。
かすかに乾いた音が、敏感になりすぎた肉体に鎮静効果をもたらす。