『ご主人様の気持ち』‐1〜未央編〜-4
「あああああぁーーっ!」
「うぅ・・・っ!」
体内で聡志様の猛りが一層膨らみ、ドクンと弾ける感触が伝わった途端。
「クッ!」
絶頂の証しである液体が、私の中に、注がれたのです。
汗ばんだ聡志様の身体が、私の胸の上で上下する。
激しさを物語っている息遣いに、愛おしさを感じていました。
欲望のまま腰を使い、快楽に歪む聡志様の顔。
終わった後、必ずしてくれる、軽く触れるキス。
そして、柔らかな僅かな微笑み。
罪悪感から始まった『ご主人様』との関係。
性欲処理の道具として、扱われていると知りながら、私が全てを投げ打って聡志様に仕える理由。
それは、この瞬間の表情が、あるからなのです。
恋しい人の、普段からは想像できない、性に溺れる顔。
開放感からこぼれる笑み。
それらが、私には、あるからなのです。
私は無情にも願いました。
聡志様の傷がまだ塞がらないように。
少しでも長く、この関係が続きますように・・・と。