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「幼なじみ」
【幼馴染 官能小説】

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Distance〜幼なじみ3-3

「あかん…我慢できん!」隆志がいきなり、イッてぐったりしているあたしの足を開いた。
「えっ…!?」
ヌププッ!と、すっかり大きくなってはちきれそうなモノを入れてきた。
「ああん!」
「うっ……!」
突かれながら、隆志の顔を見上げると、目が合った。
汗が前髪を濡らしていて、どこか熱にうかされたような目…
胸がキュンと締め付けられた。
隆志が、あたしでこんな風になってる……

唇を重ねながら、ひたすら隆志はあたしを突き上げた。
既に、あたしにいやらしい言葉を言わせるのも忘れてしまったようだ。
「由佳っ………由佳……」「んっあぁっ…あひっ……たか、しぃ…も、ダメだよぉ…また、イッちゃうっ」限界が、あたし達を襲った。
「由佳っ……イクっ!!」「あっあっあっ!!イク!イクぅっ!!!」
あたしの中に隆志の熱い液体が注がれるのを、意識が薄れていく中で感じた。

「中だしするなんて!!最低やで!!」
「ハイ、すんません…」
素っ裸で正座する隆志の前に、仁王立ちのあたし。
「まだ今日は安全やったけど!!今度やったら別れるからなっ!」
「返す言葉もありませんです、ハイ」
ホントになんつーことをしてくれるんだか。
シャレにならない。
でも………
直接隆志を感じたのは、ちょっと……気持ち良かった…のは、絶対言わない。
反省してしょぼんとしてる隆志を、つけあがせるに違いない。


3日後。
あたし達は、大阪に向かう新幹線の前で手を繋いで立っていた。
朝も昼も夜も、ひたすら抱き合った。
別れを惜しむように、あたしは隆志を、隆志はあたしをお互いに刻み付けた。

プルルルルル………

発車のベルが鳴る。
早い。
思わず隆志の手を掴んだ。隆志を見ると、隆志もあたしを見ていた。
「……帰るわ」
「うん……」
離れ離れになる。
18年間いつも一緒にいた、隆志と……

スルリと、頬を暖かいものが流れた。
気付かれないように、下を向いた。
隆志が片足を、新幹線に乗せた。
「……………たかし」
思わず、名前を呼んだ。呼ばずにいれなかった。
涙がまた、あたしの頬を流れた。気にする余裕は、なかった。
「あたしっ……帰るから!大阪に帰るから!!だからっ……」
みっともない。
まるで、少女漫画かドラマのヒロイン気取りみたいや。でも、止まらない。
「だから……あたし」
『大阪行き、発車致します』
無情にも、アナウンスが流れ、あたしと隆志の間にドアが入り込んだ。
ドア越しに見つめ合う。

隆志の目が潤んでいた。

ゆっくり新幹線が動き出す。
隆志が泣いていたことにびっくりして、あたしの足は動かない。
あの隆志が……?

ホームから新幹線の姿が消えてしまってから、ケータイが鳴った。
メールや……

ディスプレイには、一文字だけ。

同じ言葉を、隆志に送る。
遠距離恋愛。
初めての恋が、こんなになるなんて思ってなかった。

あたしはゆっくり歩き出す。
隆志のいない部屋に向かって……

隆志のくれた、『愛してる』のメールと一緒に……


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