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囚われ
【学園物 官能小説】

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囚われの先-2

「うわぁ…望ッ。イイ所取ったね…」
「あったぼうょ!!…キレイな所でよかったッ」
望の予約したペンションは海まで徒歩5分で、ペンションからも海が見えた。
「部屋…どうする?」
芯太が、望の重い荷物を持ってきた。
「早希と健治クンはココで、しんちゃんとアタシゎココ」
「「えッ?!」」
早希と健治の声がハモった。
「何ビックリしてるの?」
「だって…あたし望と同じ部屋かと…」
「はぁ〜??」
望が早希の耳に手をやってそっと言った。
「あんたバカねッ!!同じ部屋じゃナイとエッチできないじゃナイ!!」
望は本気だった。
「早希…」
「ん?」
「荷物…イイ?運んで」
健治は気まずそうにたずねた。
「あ、うん。ありがと」
「早希、海行くよ!!」
「えッ?!」
望はすでに水着姿だった。
「ちょっと待ってよ!!あたしまだ…」
「行くぞ〜〜!!」

「ねェッ、まだ?」
急ごうとする望を引き止め、早希は水着に着替えた。
「もうちょっとッ」
(ビキニなんて…買わなっきゃよかった…)
早希は白のビキニを身につけて、その上からパーカーを羽織った。
「行くよッ、早希ッ」
「う、うんッ」

ペンションから歩くこと5分。そこにはどこまでも続く、青い海が広がっていた。
「うわッ…スゴイ…」
「キレイじゃん!!」
望も早希も海のキレイさに魅入っていた。
「お〜ぃッ」
望と早希が到着してから数分。芯太と健治が荷物を持ってきた。
「しんちゃん!!」
望の目が輝く。
「泳ごう!!」
望は芯太しか見えていないようだ。
望は芯太の手を取り、砂浜へ走っていった。
「…行っちゃった。」
「な…。」
残された二人は、パラソルを立てることにした。
「本当に…望はヤル気だなッ」
「うん…あれは本気だよ。ね、手伝おうか?」
「ううん。大丈夫。」
健治がパラソルを開いた。
「よしッ」
(健治って結構頼りになるじゃん)
健治の新しい一面を発見した早希は、気付かないうちににやけていたらしい。
「いひゃぃッ」
「何にやけてるんだょ」
健治は早希の頬をひっぱった。
「ひゃなしてッ」
早希の頬は少し紅くなっていた。
「俺に見とれてたんだろ?」
健治が無邪気に笑う。
「そうだょッ!!」
そう言って早希は健治の手を取って、走った。
「あたし達も行こうょ」
「ちょッ、早希ッ?!」
早希は走る。その間も健治の手を離さない。
「こけるッてッ!!」
健治がそう叫んでも、早希は止まる気配がない。
「早希ッッ」
「キャッ」
健治は早希の手を逆に引っ張った。
健治の力に勝てるはずもなく、早希は健治の手の内に入った。
「…捕まっちゃった」
早希は健治に上目遣いをする。
「…お前可愛すぎッ」
健治は早希にキスをした。
「ってか何でパーカー着てんだょッ」
健治は少し不機嫌な顔をする。
「だって…恥ずかしいんだもん…」
しかし健治は早希のパーカーのジッパーを下げていた。
「別に恥ずかしがる事ナイだろ?裸いつも見てるしッ」
「やッ、ちょっとッ…」
―ジジジッ
「ぉぉッ」
健治が早希のパーカーをはぎ取る。
「あッ…」
早希の白いビキニが露になった。白い肌に白いビキニがよく似合う。
「…」
(ヤダッ…恥ずかしい)
「…ん?健治?」
健治は何も喋らない。
「健治??」
健治は早希の声にハッとし、顔を紅くした。
「…早希、色っぽくてびっくりした…」
「…本当に?」
「うん…。似合うょ。」
健治は早希の首筋に手をのばす。
「健治?…ひゃッ!!」
―ちゅううう
「よしッ!!」
「よしって…」
健治は早希の首筋にキスマークをつけた。
「ナンパよけッ。」
「…もうッ大丈夫だょ。健治から離れないから」
「お〜いッ、二人共ッ」
海の方から、二人を呼ぶ声がする。
「あッ、望ッ」
早希が望と芯太の姿を発見した。
「おいでょ〜ッ」
望は手を振りながら、二人を呼ぶ。
「…だって。」
「ああッ、行くかッ。」
「うんッ」
健治は早希に手を出す。
「どうぞ、お嬢さん」
「はいッ」
二人は手を繋いで走った。
―そして四人は夕方まで遊んだ。


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