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貴方の妻にしてください
【熟女/人妻 官能小説】

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貴方の妻にしてください2-2

「あんた」坂上が友紀に話しかける。
「はい?」友紀は視線を優しく送る。
「俺の奥さんだよな」無愛想なまま、眼差しはまるで友紀を軽蔑しているようにも見える。
「そうよ」友紀は余裕で微笑を絶やさない。

「俺のこと、愛してるのか?」軽蔑の視線は変わらない。
「もちろん。愛してるわ」
「俺のどこを愛してるんだ?」
「いいところも、わるいところもよ」
友紀はそういいながら坂上に近づいた。
「だって・・・夫婦ってそういうものでしょ?家族だもの」

「なら、脱げよ」
相変わらずな冷たい視線で友紀を睨みつけるように言う。
「貴方が、そうして欲しいと思ってるの?」
返事をしない坂上に「いいわ」と答えて友紀は着ていたカーディガンのボタンをはずした。

理想の妻のカルテリストは白紙に近かった。
友紀は添付資料だけを何度も何度も読んで、坂上を
想い続けた。夫となる男である。
彼の好みを希望を痛みを悲しみを辛さを読み取るように。

服装も意識した。食事の好みを推測するのと同じく
服装の好みも推測していた。
派手でなく地味でなく、清潔で可憐に心がけた。

若草いろのカーデガンを脱ぐと、山吹色のセーターの袖を抜き、
後ろに束ねた髪に引っかからないように首を抜いた。
茶色のプリーツスカートをホックをはずしてストンと落とすように脱いだ。

白のスリップは控えめなレースが愛らしい。
肩からはずさず、裾をたくし上げてセーターを脱ぐのと同じように脱ぎ捨てた。

健康的な若さがある友紀は学生時代にしていたスポーツのせいで引き締まった身体をしていたが、年は40になっていた。
現実に「人妻」である。
ただし、子供はいなかった。
年齢にふさわしく幼すぎないブラジャーのデザインもいたってシンプルである。ショーツはブラジャーと対になっていた。
ベージュに近いサーモンピンクで地模様の花柄が可憐でもある。

坂上はただ無表情に見続けている。目の光はゾッとするほど冷たい。
しかし、友紀には坂上に対してさらに愛おしく、
慈愛に近い親しみが湧き上がっていた。

ブラジャーのホックを後ろ手にはずすしぐさをしながらも
「まだ・・・?」と坂上に尋ねてみた。
「全部だ」
ホックをはずすと、肩紐がはらりと肩から落ちた。
肩紐から腕を抜く時も片手でブラジャーが落ちないように押さえ、そのブラジャーを投げ捨てると同時に両手で胸を隠した。

「あのねぇ・・・、恥ずかしいんだからね!?」
たとえ妻でも、夫の前でストリップは恥ずかしい。
だけど、坂上は無言で表情も変えない。
友紀は最期の一枚までも続けるしかないと覚悟した。

胸を押さえ隠していた姿勢のまま前屈し、そっとショーツを腰の両側に手をかけておしりから、そして少し足を広げて膝まで下げると片足ずつ脱いだ。

夫婦の設定とはいえ、夫の帰宅すぐに会話もなく
冷静な見物人の夫の前で全裸になる。
片手で小ぶりな胸を隠し、もう片方の手は決して濃くはないが
ショーツに押さえつけられて乱雑に癖を作っている陰毛を隠した。


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