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貴方の妻にしてください
【熟女/人妻 官能小説】

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貴方の妻にしてください3-7

契約時間15分前
一也は京香に熱いコーヒーを持ってきた。
身を起こして、自分で飲むように促す。
手錠もタオルも解かれているが手首の自由がまだ利かない。
カップを落とさないように意識をして自分で何かをする。という新鮮な開放感にほっとしていた。
「ありがとね、ほんとに」 一也はベッドサイドに腰掛けて京香に言った。
京香は視線しか合わせられない。返事が必要なのか考えていた。

「無理をさせたね。だけど・・・私の夢だったんだ」一也は一人で話しはじめた。
「愛しているとしても、ありえないことだ。まったく人格否定のようなことはね・・
だけど、否定したいわけじゅないんだよ。ただ、私を受け入れて欲しかった。
京香は完璧に私を愛してくれた。理想の妻だったよ。強制とか嫌々ではなく君の眼差しや表情は愛を湛えてくれていた。そうだろ?」

「はい」京香は愛おしさを溢れさせて一也を見つめた。
言いたいことはいっぱいあった。一也の優しさに感謝も伝えたかった。
だが、一也はわかっている。あえて言葉を望んでいない。

眼差しの温かさだけで、気持ちは満たされるものだ。
一也は別れを惜しむように長い優しい口づけを京香に残して
「送らなくていいからね、行って来ます」と言い残すと静かに部屋を出て行った。

京香も帰り支度をしなくてはいけない。
一也は満足してくれたようだ。
一也のセックスもまたとろけるほどの心地よさだった。
しかし、そのとろけた本能を吐き出せない欲求不満は京香の中でドロドロと渦巻いている。
自分の意志を感情を言葉に、態度にできないということがこれほど 不自然なものなのかまるで血液がそれぞれの流れの方向を忘れてしまったかのように身体が感情が正常に操作しない。

生身の体はしばらく自分を取り戻すのに時間がかかりそうだ。

しかし、これもプロの所以である
自分の新しい一面を知ったことをよしとして、支度に取り掛かった。


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