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ある淫魔のライフスタイル〜深紅の魔女ミーティ〜
【ファンタジー 官能小説】

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ある淫魔のライフスタイル〜深紅の魔女ミーティ〜-29

29話
二人は腕を絡め、ぴったりとくっついたまま学校を出た。擦れ違う人たちが二人を横目にチラチラと見てくる。

「ねぇ、私たちって恋人同士に見えるのかな?」

「おそらくそうでしょうね。」

というか擦れ違った人たちの大半が二人をバカップルとして認識していた。

「ねぇ……ジェイド……」

ミーティは突然足を止めると、真剣な表情でジェイドをじっと見つめた。

「どうかしましたか……?」

「私……ホントにジェイドの恋人になれるかな……?」

神妙な顔つきで尋ねるミーティに、ジェイドは急に何を言い出すのかと首を傾げた。

「どうしたんですか、急に?」

「だって……ジェイドはインキュバスだし……人間の私なんかと付き合ってくれるのかなって……」

不安げな表情を浮かべるミーティにジェイドはいつものように優しく笑いかけ、そして無造作に唇を奪った。一瞬の出来事だった。

「ジ、ジェイド……」

「心配いりませんよ。種族なんて関係ありません。僕はミーティさんが好きですから……」

ジェイドの告白にミーティは頬を赤らめ、そして唇を奪い返した。街の真ん中で口付けを交わす二人。どう見ても完全にバカップルだが、どう思われようと二人は構わなかった。
二人は唇を離すと互いに笑いかけ、再び腕を組んで歩き出す。
ミーティの心に不安はもうなかった。

「ねぇ、今から私の家に来ない?」

ミーティの提案にジェイドが頷く。

「そうと決まったら早く行こっ!」

ミーティがジェイドの腕を引っ張った。意外な力強さにジェイドが体勢を崩し、こけそうになる。

「うわっ!?そんなに急がなくても……」

「ダ〜メ、急ぐの!いっぱいエッチするんだから!」

「げっ……またするんですか……?」

すっかり暗くなった街を二人は騒ぎながら駆け抜けていった。

〜END〜


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