ある淫魔のライフスタイル〜深紅の魔女ミーティ〜-16
16話
「ところでジェイドは今日予定あるの?」
「え?ああ、図書館に行こうと思ってますけど。」
「また?ホントに本が好きなのね。」
「ええ、まあ。」
ジェイドはほとんど毎日のように魔法学校にある図書館に通い、一日中本を読むという生活を送っていた。俗に言う本の虫というやつだ。
「早く行かないとマズイですよ。」
「うわっ!大変!」
ジェイドが時計を指しながら言うと、ミーティは慌てて玄関に向かった。しかし玄関でジェイドのほうに振り向くと、一枚の布を放り投げた。
「それ、あげる♪」
「何です……っ!?」
布を受け取ったジェイドは広げて絶句した。それはミーティのパンツだった。服と同じ紅い色にレースのついた色っぽい品だ。
「ちょっ、何を!?」
「オカズにしていいよ♪じゃあね〜♪」
とんでもないことを告げた後、ミーティは勢い良く玄関を飛び出した。遅刻しちゃう〜、とか言ってるのが聞こえてくる。
「良く分からない人だな……」
一人になった部屋でジェイドが苦笑する。そしてその後散々ミーティと交わったベッドに目をやった。
「これは出かける前に洗濯しておかないといけないな……」
ミーティと自らの淫液で染みだらけになったシーツにまたしても苦笑した。