『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-234
びちゃっ、ぐちゅっ、ぐちゅぐちゅっ、びちゅっ!!
「やだっ……おと……が……っっ!」
濡れに濡れた互いの生殖器が、その抽出を繰り返すたびに、淫猥な音を響かせる。それを恥ずかしがる晶の様子が、亮には愛らしい。
「そうだな……。晶のマ×コ、グチュグチュいってるな……」
「は……はずかし……いわないで……やっ……やぁっ……!」
亮の言葉に、我が身の浅ましさを責められているようで、その羞恥に晶は悶えていた。もっとも、“悶えている”のは、恥ずかしさばかりではなかったのだが…。
「あっ、あぅん! き、きもちいい、いいのっ!! あ、あっ、あぁぁっ!!」
それを証拠に晶は、感じていたはずの恥じらいを忘れ、突き込まれる度に高音域かつ大音量で“喘ぎの歌”を歌うのだった。
「あっ、あぅっ! んっ、んぅっ! んくぅっ!」
「もっと……もっとだ……!」
ぐちゅっ! ぐちゅぐちゅっぐちゅぐちゅっ!!
「ひぅっ! あんっ! んうぅぅっ!!」
乱れる声に導かれるまま、亮は腰使いに激しさを加える。性感の集まる入り口付近と、締まりの強い奥深くへの刺激を連関させながら、ずんずん突いて、ぐりぐり廻した。
「あ、ああぁあぁぁっ! んふぅぅっ! ひっ、んひっ、ひぃあぁぁあぁぁぁ!!」
ハイペースな勢いで、二人は“夢の世界”を疾駆している。
「あくっ……!」
「う……お……」
胴回りに絡みついている晶の両脚が、挿入を深める度にびくりと跳ねる。その影響なのか、膣内壁が微細な蠕動を織り交ぜながら収縮してくるので、剥き出しになっている亮の官能は大きく煽り立てられた。
ぐちゅぐちゅっ、ぐちゅるっ、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!
「ひあっ! あぅ、ああっ、あんっ、あぅっ!! ああぁぁあぁぁぁぁ!!!」
浅い箇所を何度か往復し、胎内の深いところまで一気に沈む。浅瀬を泳いだ時、歌姫はたゆたいの中で、穏やかな愉悦の歌を口ずさみ、深みに潜った時は、大きく背と頤(おとがい)を反らして、高らかな官能の歌を響かせた。
「亮……りょう……好きよ……だいすき……!」
喘ぐ言葉の端々で、不変の想いを何度も形にする晶。
「………!」
それに応えるため、亮は腰のグラインドをさらに大きなものにした。
「あっ、あぁぅっ! ああぁあぁぁぁ!!」
遠慮のない歌声がまたしても響いた。彼女は己の中にある音量のリミッターを、既に外しているのだろう。
「い、いい……! いいっ……!! もっと……もっとぉ……!!」
胎内で縦横無尽に駆け回る亮。その動きがもたらす、痺れるような悦楽。それに全てを委ねて、晶は激しく悶えるのだった。
「くっ……」
張り詰めた欲望の先端を出し入れするたびに、熱く絡む襞の感触は、挿入の強さや角度によって表情を変え、色合いの違う刺激を与えてくる。
ぐちゅっ…! ぐちゅぐちゅぐちゅ!! ……ぐちゅぅっ!!!
「ひっ! あっ……んあっ……あぅんっ……!! ああぁあぁぁぁ!!!」
だからこそ、三浅一深の定律で晶の胎内(なか)を往来しても、充分な満足を互いに得ることが出来た。
ギシギシッ……
ベッドを軋ませて、ひたすらに腰を揺さぶりあう。互いの生殖器は、重なり溶け合って、全ての刺激を同時に浴びていた。