『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-232
ぬるっ…
「んふっ……!」
まずは指で、花びらを嬲る。ぬるぬるになった陰唇を左右に開き、真っ赤に熟れた果肉を露にすると、蜜がさらに溢れ出して幾重にも糸を引いた。
「あっ……ひゃっ……!」
その神秘なる果実に口を寄せ、溢れる花蜜の出処に舌を這わせた。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……
「ん、んんっ……や……音、たてないで……」
滲み出てくる淫蜜は、抑えが利かないらしい。舌を蠢せて中の果肉を抉るたびに、猥褻な音を交えながら、トロトロと洩れ出てきた。
ぴちゃっ、ぴちゃぴちゃっ、ちゅるっ、ちゅるっ……
「あっ……んぅっ……ふぅっ……んくっ……」
生命の源泉から溢れ出る、汲めども尽きない聖なる蜜液。舌の先にくるんでそれを啜り込み、体内に取り込んでいく。 広告でおなじみの滋養酒よりも、高い効果で心身に活力を与えてくれるような、“霊薬”というべき神々しい味わいであった。
ちゅるっ、じゅるじゅるっ、じゅるるっ!
「亮……だ、だめっ……そんなに……啜られたら……ん、んんっ!」
晶の脚に力が入って、巻きついてきた。それは、大木に絡んだ蔓を思わせる様子であった。
「………」
ぬにゅるっ……!
「ひっ……な、中に……入って……あ、あぅぅん!」
果肉のさらに奥まったところまで、舌が入り込む。易々と胎内への侵入を許してしまうほどに、晶の果肉は柔らかく熟しているのだ。
大事なところを舐められている興奮と、舌の先による独特の挿入感。それが、晶の感度を更に高めて、潤いを与えてきた。
ぬるっ、にゅるにゅるっ、ぬにゅる!
「ひぃっ……! あ、ああぁぁっ……!」
襞の内側に溜まっていた蜜を、舌で掻き廻される。巻きつく太股には更に力がこもり、小刻みな痙攣を交えて、亮の頭をきりきりと締め上げた。
にゅるりっ、にゅるにゅるっ、にゅるにゅるっ!
「やっ……また……中、でっ……う、うねって……るっ……ん、んぅぅっ!」
それを咎めるように、舌が激しく蠢く。しかし、その蠢きに反応する晶の体は、既に己の意思を反映しなくなっており、緩めるどころか逆に強く、彼の頭を締め上げるのだった。
(く、苦しくなってきたぞ……)
亮の顔は、彼女の股間に密着しているのだ。舌の先にどんどん零れてくる淫蜜は、濃度と酸味が強くなって、顔中がべとべとになってしまうほど粘性が高くなってきた。
(空気が……欲しい……)
その姿勢が既に、普通の呼吸ができる状態ではない。呼吸をするたびに、蜜液が放つ独特の芳香が鼻腔を満たし、その芳しさは、心地よい酩酊を与えてくれる一方で、亮に混じり気のない空気を渇望させた。
(そろそろ、かな……俺も……)
目の前に見る晶の秘門は、ぱっくりと開いて、“たったひとりの訪問者”を待ち望んでいる様子だ。
「………」
これ以上の刺激は、野暮というものだろう。彼自身も、晶の胎内のうねりを直接愉しみたいという欲望が強くなっている。
「晶、脚……緩めてくれるか……?」
「ん、ぅ……」
股間にうずまっている顔をなんとかずらして、拘束からの開放を願う。しかし、刺激に酔わされている彼女は、どうにも反応が鈍かった。