『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-103
ブッ、ボブッ!
「ひ、ヒィィ!!」
不意に、尻の肉を両手で割り開かれた瞬間、埋まっていたパールが二つほど爆音を響かせながらエレナの蕾から噴出した。
「アアァァ……」
愛情と母性と背徳と、三者三様の昂ぶりに責められるエレナは既に自制を失っている。半開きになった唇からは艶声と共に唾液が零れ、汗に濡れる肌は濃密な薫香をまとっていた。
「………」
胸にむしゃぶりついている栄輔は、もちろんその薫りをまともに浴びている。小刻みに腰を揺すりながら、妻の反応と粘膜を愉しんでいた彼は、くわえていた乳房から唇を離すと、今度はエレナの唇にそれを重ね合わせた。
「ンム……」
夫の行為に応えるように、エレナは重なってきた唇をあまがみする。
「ン、ン……CHU……chu……」
そして深々と吸い込むようにかぶりついた。
「く、ふ……ン、ンムゥ!」
腰が大きく突き上げられた。子宮口まで届くのではないかと思うほど夫の固い先端が、粘膜の中を貫いてくる。
それだけではない。彼女の尻を抱えるようにしていた両手を、ぐい、とばかりに左右に開いて見せた。
「!!」
瞬間、エレナの後口が微かに開き、その隙を突くようにして埋め込まれていたパールがひり出ようとする。胎内に、夫を迎え入れている圧迫感があるので、知らず力のこもっていた腹筋が、同時に括約筋へも影響を与えているので……
ブッ、ブリブリッ!!
「!!!」
立て続けに三つの球体が、腸液で斑にコーティングされながらエレナの肛門から飛び出した。
先ほどの二つとあわせて、これで五つのパールがエレナの体外に押し出されたことになる。まるで尻尾のように、腰の律動に合わせてパールはジャラジャラ揺れていた。
「M,Mm……」
放出の瞬間、エレナの背筋にとてつもない背徳の愉悦が走った。唇を塞がれているから、露骨な喘ぎを出来ないでいるが、口内で巻き起こる嵐にも似た彼女の吐息のあらぶりは、それを栄輔に十分に伝えている。
「ハァ……ハァ……」
幾筋もの銀糸を煌かせながら、唇を離すと、すぐにエレナは深い呼吸を求めた。
「あ、あっ……エ、エイスケ――――……」
不意に、栄輔の腰が深く沈んだ。胎内から全てが出てしまうことを畏れたエレナは、それを追いかけるように腰を押し付けようとする。
「いくぞ」
しかし、その動きに相反するように、栄輔は突如として猛然と腰を振りたくった。
グチュ! グチュグチュグチュグチュグチュグチュ!!
「ヒイイィィィィィィ!!!」
強烈な圧迫感が前後して、エレナは吹き上がった快楽を処理しきれずに、人のものとは思えない嬌声を響かせた。二人の愛息・裕輔が、エレナの養父母と外出していなければ、おそらくその声は家にいただれしもに聞こえていたかもしれない。
「そ、そんなに激しくされたら! こ、声がガマンできません! ああぁあああぁぁ!!」
「かまわねえよ」
自分たち以外には、この家に今は誰もいないことを知っている栄輔だ。
「で、でもっ、でもぉお、おおぉぉぉオォォォォ!!」
それでも、エレナは気に留めているらしい。もっとも、その声は全く抑えられてはいないのだが。
「しょうがないヤツだな」
覚悟を促すように、栄輔は割り開くようにしていた尻肉の部分に圧力をかけながら、今度は肛門の付近まで指を伸ばして、直接に近い形でその口を開かせた。
「ケツからも出せ」