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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-87

「まさと……あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁ!!」
 真っ赤に爛れる昌人の怒張が、智子の膣内に入ってきた。
 充分に愛撫をされ、落とした明かりの中でもわかるくらいに濡れそぼっていた媚肉だったが、張り詰めんばかりに欲望を押し込めた大砲を迎え入れると、その形が禍々しいまでに歪んだ。
「あ、あ、熱い……まさとの……熱い……」
 ふるふると身体を震わせ、挿入時の痺れるような快楽に浸る智子。繋がった部分から溢れてくるのは、淫らで泡の立ちそうなほどにぬめる液体ばかりではない。
「愛してるの……まさと……まさと……」
 太股を彼の身体に巻きつけて、さらなる密着を求める智子。繋がっている全ての箇所から愛をもらうために。
「先輩……」
 昌人は、8年前の夏、初めて繋がったときの呼び方で彼女に問い掛ける。それは、すぐにでも弾けてしまいそうな心と身体を静めるためのささやき。
「先輩……」
 もう一度、呼吸をするように呼びかけて、昌人は腰を引いた。

 ぐちゅ…

「あ、あ、んんっっ!!」
 まずは一突き。陰茎を覆い尽くす媚肉の絡みつくような愛撫が、昌人にはたまらない。
「ん、んん! あ、あはぁっ! んんああ!」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…

 心持ち浅く三度、智子の膣内を往復する。8年前は、ここで果ててしまったことをふいに思い出し、顔が緩んでしまう。
 しかし、同時に胸に痛みが走った。
「くぅ! ああぁぁぁぁぁ!!」
 その痛みを払うように、深く智子を貫いた。今は、あのときの自分ではない。眩しすぎる智子から逃げてしまった、弱い自分ではない。
「あっ、あっ、あっ、あぁぁうぅ!!」
 これからは、智子の全てを自分の全てを賭けて愛し、そして守ってあげたい……その想いを伝える代わりに、猛然と腰を振りたてる。
「あっ! あうっ! あ、あ、あくぅぅっ!!」
 胸の下で、自分の動きによって頤を反らせ、快楽の音律を奏でる智子。何度も身体を重ねて知ったことだが、智子は感度が高まると、普段のそれとは違い、どんどん音律の高い声をあげて愉悦を歌ってくれるのだ。
「まさとぉ……まさとぉ……」
 切なげに名を口にし、両手を広げて差し出してくる。その手のひらを重ねあわせ、昌人は腰を股の間に深く沈めた。
「んああぁぁぁ!!!」
 ぎゅ、と強く握り締められる。簡単に滑りそうなほどヌルヌルに湿っている智子の粘膜が、それでもきつく昌人に絡んでくる。
 つながった智子の両手を、彼女の頭の上にもっていく。バンザイをした形になった智子を、下から何度も突き上げる。その度に形のよい胸が上下に揺れて、昌人の官能を視神経からも揺さぶった。
「ん、そこ………あぁん!!」
 たまらず揺れた膨らみにむしゃぶりつく。ちょっと首が痛いが、欲望は止まらない。堅さを増すばかりの乳首に噛み付いて、ちうちうと吸う。
「あ! ん! ん! ん! んんぁぁあぁ!!」
 吸われるたびに、胸の先端から狂おしいまでの愉悦がほとばしる。まるで、本当に母乳を吸われているかのような錯覚を起こしてしまう。
「まさと………わたし……おかしくなりそう……」
 涙目で、悦楽の終着点が近いことを知らせる智子。今日は、彼女が先に果てそうらしい。
「あ、ああ………腰……だめ……へん……」
 太股で昌人の胴体をがっちり極めようと動いているらしいが、すぐに力なく開ききってしまう。きっと、腰に力が入らないのだろう。
「まさと……もう……わたし……もう……」
「くっ」
 うぬうぬとこれまでにない収縮を繰り返す膣内に、昌人も限界への昇華が速まっていく。
 手のひらを離し、智子の膝に手をかけると、そのまま持ち上げた。
「あっ!」
 脚をVの字になるように開かせ、繋がっている箇所を眼下に晒す。体勢が変わったことで、きゅ、とまた別の締まりが昌人を刺激した。
「先輩……俺、も……」



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