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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-190

「………んはぁ」
 唇の愛戯に区切りをつけて、玲子が顔を離す。お互いに交錯した視線は、深いつながりを求める合図だった。
 玲子が腰を浮かすと、スーツスカートの縁を大きく擦り上げて、下半身を露にする。ストッキングによってその部分は覆われていたが、白いショーツの中心は既に濡れて染みを作っており、それが薄く柔らかい生地にも滲み出ていた。
「あ、玲子……」
 そのまま玲子は、ストッキングの中央部を指で切り裂いた。ぴりぴりという音と共に、覆っていた部分がまるでフィルターを取り除かれたように鮮やかな白色と肌色を映し出す。
「このまま、ここから……」
 ショーツの濡れて透けている股のところを、指で横にずらすと、ぬらぬらと光る内粘膜を晒している媚肉が露になった。
「入れて……」
 と言いつつ、玲子は自ら腰を誘導する。そのままそそり立つ直樹の先端を自分の中心に押し当てると、両足を浮かして自重に身をまかせた。
「はあっ、く、くうぅぅぅぅ!!」
「く、く……」

 ず、ずぬぬぬぬぬ……

「あ、ん、んぁぁぁ……」
 肉厚の粘膜を押し分けて肉剣が中に収まっていく。秘蜜が充満していた胎内は、余分な質量を中に迎え入れたため、膣口から漏れ溢れ、直樹の股間をしとどに濡らした。
「あ、あっ、き、きもちいい……ん、んっ!」
 たまらず直樹が腰を揺すった。それを受けて玲子の体が宙に浮き、そのまま沈む。
「ふ、ふかいっ……の……あ、あ、ああっ!」
 内粘膜の深いところまで、直樹で一杯になっている。ゴムを被せているから、その触感に違和感はあるものの、それでもたまらない密着と幸福が溢れ出した。
「……っ」
 それは直樹も同様で、ゴム越しだということがわからないほどに玲子の熱さを感じることができたし、胎内で擦られる度に自分の欲望が膨れていくのもわかった。快楽をたっぷりと吸い込んで…。
「は、あ、あはぁぅ! ん、んんっ、す、すごいっ! い、いいの、とっても! とっても、イイ――――………っっっ!」
 頤を反らせ、背を反らせ、玲子が喘ぐ。ぎしぎしと鳴る椅子の音が、二人の動きの激しさを物語っていた。もちろん、繋がっているところから溢れる、水気を帯びた淫猥な音も同様だ。
「いっぱい濡れちゃう! 溢れちゃう! あ、ああっ、あうっ、んくっ、んっ!!」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……

 玲子の言葉を証立てするように、淫靡な音がますますボリュームを高めていく。その粘性を高めながら。
「くっ……」
「あ、あふぅぅぅぅ!!」
 椅子のスプリングを利用して、直樹が玲子を大きく突き上げた。
「あ、ひいぃぃぃぃ!!」
 ずぶり、と落ちてきた反動がさらに深いところまでの挿入を生み、玲子は研究室での情事にも関わらず、大きな声で悶える。
「玲子、声、まずいよ……」
 直樹は言いながら、しかし、大きなグラインドをやめられない。
「んっ! んっ! な、直樹くんっ! んあっ! あうぅぅん!!」
 玲子も艶声の抑制を考えもしないふうである。もっとも、区画の一番隅にある、それも、ある程度は防音が機能している研究室だから、かすかに漏れ出る艶声を聞きつけている者など誰もいないのだが。
「も、もっと……ね、ねえ……もっと、どろどろにして……」
 玲子が腰を跳ねながら、直樹にしなだれかかる。そして、彼の耳に囁きかけると、さらに腰のうねりを激しくした。


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