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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-189

「くっ!」
 玲子の舌が亀頭の裏筋を捉えた時、たまらず直樹がうめいた。それを知らせる独特の細波が腰に集まって、それがどんどんと出口に向かって進んでいく。
「れ、玲子……」
「ん……」
 髪を撫でてそれを知らせるが、彼女は更に深く直樹のモノを口に含み、喉の奥から熱い呼気を亀頭に吹きかけた。
「うっ」
「!」
 びゅくっ、と口の中で弾け飛ぶ物体。それを皮切りに、直樹から溢れ出す白い欲望が次々と玲子の口内を飛び跳ねる。
「んくっ……」

 こくり、こくり…

 と、躊躇いもなくそれを嚥下する玲子。さらに吸い上げて、途中で絡まっているモノさえも、玲子はことごとく自分の消化器官へ取り込んだ。
「………っはぁ」
 放出がやむ頃合と見切り、亀頭から口を離す。
「わ、待っ――――」
 刹那、直樹の鈴口が白いものを吹き上げた。
「きゃっ……」
 それは玲子の左頬に付着し、どろり、と独特の粘性を示して垂れる。
「す、すまない……」
「ん、いいのよ」
 口元あたりまで垂れたそれを、ぺろりと舐めとって、玲子は微笑んだ。
「溜まってた?」
 嚥下したものも、顔に振りかけられたものも、かなり濃い。お互いの都合がずれて、かなり間が空いたから、それも無理はないかもしれない。
「オナニー、しなかったんだ?」
「ま、まあ……ね」
 直樹ははっきりと聞いてくる玲子の問いに、顔を紅くしながら答えた。
「じゃあ、まだできるわね……」
 玲子が何か小さく平べったい袋を取り出した。そして、その袋の隅を裂いて、なかから丸い平状の何かを取り出す。男性器に被せるタイプの避妊具である。
「今日は、ちょっと危ない日だから……」
 その中心に、直樹の先端を当てると、そのままするすると根元の方までゴムを被せた。
「う…」
 一度放出し、かすかに硬度の落ちた直樹の剣先は、玲子の指の感覚と、ゴムの密着間によって刺激を受け、奉仕をされていた頃に劣らない硬さに戻る。
「でも、わたし……こういう日のほうが、凄く欲しくなっちゃうの……」

 はぁ、はぁ、はぁ…

 と、官能の熱い息づかいをしながら、玲子が直樹にしがみついてくる。ぎし、と直樹が腰掛けている椅子が、容量を越える重量に悲鳴をあげた。
「玲子……」
 鼻先に近づいた、発情している恋人の瞳。それに射抜かれると直樹は、吸い寄せられているように、熱く火照る彼女の頬に手を添えて、唇を寄せる。
「あ、でも……」
 玲子はさっきまで口の中に含んでいたものを考え、キスを受け止めることを躊躇った。
「いいんだ……」
「あ、な、なお―――……んっ」
 柔らかい触感が、唇に。それを受け止めてしまえば、微かな躊躇いなどなんの障害にもなりはしなかった。
「んふ……ん……んむ……」
 唇を吸いあい、舌を絡めあい、呼吸を受け止めあって、二人は唇の接合を愉しむ。ますます身体中の温度は高まり、それが熱気となって部屋中に散り、濃密な香りを充満させた。
「ん、んん……んう……」
 玲子が直樹の太股に跨って、しきりに腰をもぞもぞさせている。おそらく、濡れてしまっている己の秘花に感じる切なさを、まずはその動きで慰めているのだろう。
 ジーンズに着替えていた直樹の太股が、染み込むような熱い潤みを感じた。


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