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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス8-6

「…うん。イチゴ味って本当だったんだ」
「ひ、宏樹…!!」
「ごちそうさま。」
「んもう!!グロス取れちゃった…」
「また付ければいいじゃん」
「まぁ…そうだけど」
―ガチャ
「おい、月下。」
ドアが開き、中から陽太が顔を出す。
「そろそろ帰ってもらえよ。」
「え-?」
「え-じゃねぇよ。バカかお前。こんな寒い中水無月さん立たせて。」
「…そうだよね。」
月下はごめんね、と宏樹に言った。
「水無月さん。」
ずぃっと陽太は宏樹に紙袋を差し出した。
「これ、お袋から。」
「何、陽太。」
「ケーキ」
「え!!宏樹、これ絶対美味しいから!!雅人くんと食べてね。」
「あ…りがと」
「じゃあ、寂しいけど…またね。」
「うん」
「気をつけて帰ってね」
「うん」
「バイバイ…」
月下は陽太に腕引かれ、家の中へと消えて行った。
ドアの向こうへ消える瞬間、陽太がべ-っと舌を出していたことは見なかった事にしよう。
「…弟か」
宏樹は苦笑して、月下から貰ったマフラーに顔をうずめ、家路へとついた。
「手強そうだな…」
思わぬ月下弟からの宣戦布告に、苦笑するしかない宏樹だった。

《完》

注意☆本編ででましたカップルシートは本当に実在するかはわかりません。あくまで作者の想像上の物ですので、ご了承下さい。本当にあるのかな…?


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