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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス9-4

「バカッ…」
嫌と言いながらも本気で拒否をしない月下。宏樹はそんな月下にキスをして、陰部に自身をあてがった。
「ッん…」
宏樹はジらすように、月下の陰部に自身を擦り付ける。
先程の羞恥心を煽る愛撫のせいか、心無しかいつもよりも濡れている気がした。
「聞こえる…?」
「え…?」
「ほら…月下が俺を誘ってる音」
「ッ…聞こえるッぁッ」
宏樹は月下の言葉を聞き終える前に、自身を挿入した。
「あッ…んッ」
月下から洩れるのは、艶やかな声音。
「動くよ…」
ゆるゆると腰を動かすと、月下の足がガクガクしだした。
「あッん…力入らな…いッ」
月下が手を置いている縁にすがり付くように体重をかけると、自然とお尻をつきだした形になる。
「エロいね…」
「そんなことなんッ…んッ…ひゃあッ」
宏樹は月下の下の突起に手を伸ばした。
「や…触っちゃッ…う…ッん」
月下の膣が不規則な動きをし始める。
「ッ…」
「あッ…いぁッッもッ…」
宏樹は腰を動かすスピードを速めた。
「月…下ッ」
「あッん…はッ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。
「宏樹ッィっちゃぁッあぁッ…」
「くッ…ぁ」
月下がイくと、ドクンッと宏樹自身が波打った。

―…
「…。」
「…すいません。調子にのりました。」
月下は宏樹に背を向けてソファーに体育座りで座っていた。
「…うん」
「怒ってる?」
「…恥ずかしかった。」
「うん。どうしたら許してくれる?」
月下はくるっと振り返り、宏樹を招き寄せた。
「まず…ぎゅってして。」
「はい」
「んで、約束して。」
ピッと小指を立てて言った。
「今度こそ、エッチなしでまったりデートすること。」
「…え〜」
「え〜…って」
「…頑張る。でもちゅ-はありだよね?」
「…うん」
「わかった…」
ふぅッと宏樹はため息をついた。
「…ため息つきたいのはあたしの方だってば…。」
月下は苦笑して、立ち上がった。
「作るのめんどくさいから…ご飯食べに行こ。」
気付けばお昼はとうに過ぎていて、ランチを通り越しブランチだ。
「…そうだね」
調理途中の材料をほったらかしにして、2人は午後の日射しの中、家を後にした。

《完》

―…
「ただいま-…ってえぇ!?」
雅人が部活を終え帰宅すると、キッチンには無惨な野菜の残骸があった。
「…」
哀れ、雅人!!

その頃月下達は…
「お-いし--!!」
月下は美味しいグラタンを頬張っていた。
「そう、よかった。」
「うん!!」
「…よかった。機嫌なおったんだね。」
「…最初から怒ってないよ。」
「じゃあ…許してくれるの?」
「だから怒ってな…」
月下は苦笑したが、何かを閃いたような顔をした。
月下の視線の先にはケーキセットのメニュー。
「じゃあ、苺タルトおごってくれたら許す。」
「怒ってないって言いかけたじゃん…」
「すいませ-ん、苺タルト1つ-!!」
「…まぁいいか。」

女の子の機嫌なんてこんなもん!!
「おいし-♪宏樹大スキ-♪」
「…」

<おわり>


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