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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス3-3

「「…。」」
二人の間に、沈黙が走る。この沈黙を破ったのは、宏樹だった。
「…あがって。」
「うん…お邪魔します」
月下はいつもの宏樹の部屋に通された。
「…お父さんだったんだ…」
「…うん」
宏樹は苦笑している。
「若いょ…。いとこかと思ったしッ」
月下はお菓子に手をのばした。
「バカ親父だょ…」
宏樹は月下に寄り掛かった。
「どうしたの?」
「ん〜…?」
月下も宏樹に寄り掛かる。
「今日何処に行ってたの?」
「結ちゃんの家」
「…またホラー映画見せられたの?」
「え?」
宏樹は月下の頬に手をかける。
「…泣いたでしょ?目腫れてる…」
宏樹は起き上がって、月下の目蓋にキスを落とした。
「ひゃッ……図星だょ」
「やっぱりね…」
宏樹のキスは目蓋から段々と落ち、唇に優しく触れる。
「んッ……、結ちゃんね、原田くんと付き合ってるんだって」
「へぇ、意外」
月下は宏樹の胸に倒れこむ。
「うん…でも、幸せそうだった」
「そうか…んッ」
月下は宏樹にキスをした。
「ふふッ…あたしも幸せッ」
「…俺もだッ」
宏樹があまりにも優しく微笑むので、月下は瞬発的に顔を赤くした。
(ヤバぃ…あたし欲情しちゃった…)
顔を赤くしたままそっぽを向いた月下を、宏樹は不思議そうに見つめる。
「月下?」
「やッ何でもナイょッ」
「…?」
―ふぅッ
「きゃッ」
宏樹が月下の耳に息を吹き掛けた。
「もッ…びっくりしちゃッ…んッ」
宏樹は更に耳を甘噛みする。
「…月下」
そして耳元で優しく囁く。
月下は全身の力が抜けるのがわかった。
「ッ…宏樹ィ…」
「何?どうした?」
宏樹は月下のいい匂いのする細い髪を指にからませながら、問う。
「…意地悪ッ」
「最高の誉め言葉だね」
意地悪な笑顔も今の月下にとっては、最高の媚薬だ。
月下はついに我慢できなくなった。
「…エッチしたぃ」
月下は宏樹の耳元でそう囁いた。
「イイょ。でも…今日は月下が攻めて?」
宏樹が黒になった瞬間だ。
「えッ…無理だょッ」
「無理じゃナイょ?いつも俺がやってる事を真似してやればイイんだから…」
「…そんなの、覚えてないょ」
恥ずかしそうに、月下は俯く。
「じゃぁ…キスして?」宏樹は月下に言った。月下は躊躇している。
「…嫌?」 
「嫌じゃ…ナイ。」
月下は躊躇いながらも、宏樹の頬に手を添えた。
「目、つぶって。」
「うん…」
そして、ゆっくり宏樹に唇を近付ける。
―ちゅッ
可愛い音がし、いったん唇同士が離れる。そして、今度は磁石がくっつくかのように、激しく唇を合わせた。
唇が離れると、宏樹は言った。
「…月下、キスうまくなったね」
そして髪を優しく撫でる。
「でも…宏樹のキスの方がイイ…」
月下は宏樹の服を脱がし始めた。
そう、月下はヤる気だ。
宏樹がいつも月下にするように、月下は宏樹の首筋にキスを落としながら脱がしていく。
「んッ…」
時折、宏樹から切ない声が紡ぎだされた。
月下はじわじわと宏樹を攻める。
宏樹の細い指が、宏樹の体を滑るようになぞった。鎖骨、胸、腕、お腹、脇腹、太もも。段々秘所に近づくにつれ、宏樹の声も艶を増す。
「あッ…」
「宏樹のそんな声、初めて聞いた…」
月下は満足そうに微笑み、ジーンズを下ろした。
「月下…エロぃ。」
「…エロくて結構ッ」
今の月下は、完璧なSだ。
宏樹は体を隠すものがトランクスだけになった。そして月下は、トランクスの上から、宏樹の物を優しく甘噛みする。
「うわッ!!月下!?」
宏樹は驚いたが、止めようとはしなかった。
月下は更に、少し力をかけて噛む。
「あッ…ソレ焦れったいッ…」
宏樹は月下の隠れた才能に感心した。
それに比例して、宏樹の物は段々大きく、固くなる。
月下は宏樹を隠す布を取り払った。


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