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WAKALE
【失恋 恋愛小説】

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WAKALEー翔ー-4

空のバイト先は、大学からそんなに離れていない。空のアパート自体があまり大学から離れていないから、出歩くのに楽でしょ、と言っていた。
『確か…ここらだった。』
おしゃれなカフェ。フランスのパリの街並みにあるようなカフェをイメージしているとか。
『…あった…。』
ガラス窓だから、店内がよく見える。いざとなると直接会う勇気がなくて、まずは外から空を探した。セミロングの茶髪に、くりくりした目、スラッとしたスタイル。これでも目はいい。すぐ見つかるはずだ。
『……あれか……?』
あの横顔、間違いない。しかしなぜか、席に座っていた。胸が高鳴った。なぜなら隣に男がいたから。
体から全ての力が抜けていくようだった。空に会ったらどうしようかなんて考えていたことも、もう頭から抜けていた。思考回路は停止寸前だった。何故?なんて思う猶予さえなかった。ただ、目が離せなかった。見たくなかったのに、こんな光景は見たくなかったのに。
空と、その隣に、自分の親友ー浩人ーが、一緒にいる姿なんてーーーーー。


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