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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.4-15

「……お」
不意に柏沼がドアに視線を移した。
開けっ放しのドアの向こう、廊下の窓ガラスのその先に小さく見える二つの影。
「へえ」
大河内が面白そうに笑った。
レポート提出状況を書き示した紙が、書いて欲しそうに風に揺れていた。
「あれは吉田だな」
柏沼が紫煙をくゆらせながら笑う。
「ああ。相手は矢田だ」
大河内はペンを掴むと、二人の名前の脇にチェック印を書いた。
「お前、昔からそう言うのだけは勘が良いのな」
呆れた様に柏沼が呟く。
「何とでも言え」

ドスンと椅子に腰を掛け、背もたれにもたれながら喉を反らして天井を見上げる。
火の点いた先端が、赤々と色を放っていた。




3年5組23番 矢田智春
3年5組40番 吉田桜

(レポート、期待してるぜ?お二人さん)


残すは、あと五名だ――――





《二人の距離》FIN


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