シスコン『第四章』-6
私は家の中に入ってから、大事な事に気がついた。
「やば……秋冬の部屋の鍵…持ってない。」
しょうがない、私の部屋に連れて行こう。
秋冬を片手で支えながら、私は器用に部屋のドアを開いた。
「世話かけるわねぇ……いつまでたっても。」
私はドアを足で閉めて、ベッドに秋冬を転がした。
「ひゃんっ!!??」
すると、秋冬に腕を掴まれていた私は、一回転してベッドに倒れた。
で、状況を説明すると、仰向けになってベッドで寝ている私の上に、秋冬がうつぶせになって寝ている状態。しかも動けない。
秋冬は……寝てる。
「姉貴………、……きだ。」
……きだ?何それ、何が言いたいの?
まぁいいや、寝言に意味なんてないし。
「おやすみ………秋冬。」
私も、秋冬の体の暖かさで、眠くなってきたみたい。
私はおとなしく、秋冬の下で眠りに落ちる事にした。
続く