弟-2
「ふっ…うんっ…」
眼を閉じて、苦しそうに息を吐きながら、ジュンは一つ一つビー玉を吐き出す。
ビー玉だけでなく、熱を持ったジュンの内側から分泌される液体も、一緒にトロトロと零れる。
「すごいね…、なんか卵産んでるみたい」
「ん…んうぅっ…」
一瞬顔を覗かせたビー玉が、また引っ込む。
「あっ…あぁん…」
背を仰け反らせ、身をくねらせて、ジュンは九つ目を吐き出した。
「…はっ…あとっ…いくつっ…?」
眼を開け、掠れた声で僕に訊ねてくる。
「後一つ」
僕がそう言うと、ジュンは大きく息を吸い、息む。
「…はっ…んうぅっ…」
身を捩って力むが、最後の一つはなかなか出てこない。
ぐいぐいと奥に押し込まれたそれは、ジュンの意志ではどうしようもない所にあるようだった。
「お兄ちゃっ…、もっ…でないよ…」
荒く息を継ぐ。
「じゃあ、出るまでそのままでいなよ」
身体の構造上、放って置いてもいつかは出てくる。
「本当は入れておきたいんでしょ」
「やっ…お…兄…ちゃん、…助けて…」
あんなに言ったのに、ポロポロと涙を流す。
僕は大袈裟にため息を吐き、ジュンのお尻の割れ目をぐっと開いた。
「浣腸したら出てくるかも知れないけど、さっき全部出しちゃったもんね」
ジュンが思い出したくないことを口にする。
我慢しろと言ったのに、ジュンは我慢できずにシーツを汚した。
「ジュンがお漏らししたって、正直にお母さんに言わなきゃ」
言いながら、指をジュンの中に埋めて行く。
熱いそこは、僕が深く入り込むと、不規則に締め付けを始める。
「来年は中学生なのにね。お漏らしなんて恥ずかしい。もう一回、幼稚園からやり直したら?」
ぐるりと指をくねらせた。
「あっ…あぁん」
甘い声が洩れる。
ビー玉を吐き出した所為で、敏感になっているようだった。
硬くてつるつるしたものに指先が触れる。
「ビー玉、あったよ。…ここ、解る?」
僕はわざとビー玉をぐいぐい押し込んだ。
「…はあっやぁっ…やめ…」
指を増やしてグチャグチャと掻き回しながら、ビー玉を奥に奥に追いやる。
「あぁっ…あんっ…んふ」
ビー玉を転がし、それで前立腺を刺激する。
「…ひぁっ…あぁぁっ…あひっ…」
ジュンのモノは完全に立ち上がっていた。
「っぁん…だ…めっ…、そこっ…押さなっ…でぇ…」
僕は刺激するのをやめない。
「ジュンの中、ヌルヌルだから滑って取れないよ」
わざとビー玉を弄び、ぐりぐりと強い刺激を与える。
「…っひあ…あああぁぁっ!」
声が高くなり、ビクビクッと痙攣して、ジュンは白濁を吹き上げた。
身体を折り曲げるような体勢だったために、それはジュンの上半身を濡らしていた。
「やらしいね。後ろだけでイっちゃったんだ。ビー玉、そんなに気持ち良かった?」
僕は指を掻き出すように動かし、ビー玉を入り口付近まで導く。
「ああっ…はぁあん…」
ズルズルと指を引き抜く動きも、ジュンの身体に快感を与える。
僕は指だけを抜き、ビー玉を中に残す。
「ここまで来たら、自分で出せるよね」
ジュンは涙目で頷いた。
「うっ…ふぅ…」
ジュンが息むと、クポッと最後のビー玉が、ヌラヌラとした輝きを纏って、姿を現した。
ビー玉を吐き出したジュンの後孔は、ヒクヒクと涎を垂らし、物欲しそうにしていた。