『sick for ×××』-10
「ぁ…ん…、気持ちいい」
「コラ。見えるからやめなさい」
わたしはスカートを捲り上げて、下着の上から秘部を押さえつけている。
ローターの振動もあいまって、とろけそうな快楽に浸ってしまう。
帰りの車の中。
「そんなことするとスイッチ切るよ」
運転しながら陽がそう言う。
「だって…、さっきイってないから、かなりうずいちゃうんだもん」
スカートを直した。
それでも、その上からの愛撫は止まらない。
「こんなのしてスーパーとか行ったらそのままオナニーしそうだな」
「そんなこと…しないよぉっ…」
「すんごい気持ち良さそうな声でてるけど」
「じゃあ、陽はこんなわたし見てもなんにも思わないの…?」
「俺?俺は…」
わたしの右手を取り、自分の股間へと導いた。
「けっこう興奮してる」
それはかなり膨らんでいた。
「じゃあ同じじゃん…」
そのまま右手でベルトを外そうとした、が、それは制せられた。
「運転中だから危ないだろ。今日の俺は泉の抑え役なの」
「だってこんなになってるのにぃ…」
陽の股間の膨らみにすっかり上気してしまったわたしは、左手の中指で秘部を一層強く押した。
「おっと、いけない」
しかし、陽はスイッチを切ってしまった。
「なんで…。今日すごいいじわる過ぎだよ…」
「言ったろ?簡単にはイカせないって。ウチまで我慢しな」
「うち帰ったらいっぱいしてもいいの?」
「いいよ。でも今はダメだ。触るのももうダメ」
陽の言葉に従った。
「でもお願い。言うこと聞くからローター止めちゃヤダ…」
「イっちゃダメだからな」
「わかってる。早く…」
ヴヴヴ…ヴヴ…。
弱い振動だった。それでも充分だった。
絶頂に達することを禁じられたのはかなりの苦痛だったが、この快楽の波を止めてしまうのには及ばない。
車は一層スピードを上げた…。
ガチャ…。
玄関のドアを開け、二人靴を脱いでしまうなり、わたしは跪(ひざまず)き、陽のズボンのベルトを外し、そして一気に引き摺り下ろした。
「こら…、台所だぞ」
「だって…、もうがまんすんのやだ…」
トランクスを下ろすと陽の陰茎が現れる。
「あ…、おっきぃ…」
そそり立つそれを一気に頬張った。
「いずみ…、いきなり…」
「んっ…ふ…、んくぅっ!ゥ…ンっ」
ズチュウッ!じゅぷじゅぷじゅぷっ!
唾液をたくさん絡めて、口の中で慈(いつく)しんだ。
うちに入るまでローターは止まることはなかった。
「は…、すごいよ…。よっぽど我慢してたんだな…」
陽は指にわたしの髪を絡める。
「ふゎあ…、先っちょトロトロぉ…。んぷっ…んぅ…」
ずっぷ!ちゅぷぷぷぷっ!
「はぁっ…、言うこともちゃんと聞いたからご褒美だな…」
ヴゥゥゥゥンッ!
「はぁんっ!」
全身に電気が走ったかのよう。
下半身で蠢くそれは命を吹き込まれたかのように暴れている。
確実にわたしの敏感な芽をとらえて。
「いいよ、もうイっても」
床に倒れこんでしまう。
陽はスカートを脱がし、わたしを仰向けにして開脚させた。
足首はしっかり抑えたまま。
「見えるよ。ローターがすごい動いてる…。泉の腰もね」
「いやぁぁっ!見ちゃダメぇっ」
抗うにも身体に力が入らず出来ない。
「あーあ、濡れすぎ。パンツ透けてるじゃん。お尻の穴まで丸見えだ」
「やだぁ…、恥ずかしいからやめて…。んや…ぁっ!」
「音も…すごい。ローターの音がかき消されてる」
にちゅにちゅにちゅっ。
「ほらイきなって。もう我慢しなくていいんだよ」
ぐいっとローターを押す。
「ひゃ…あんっ!いやあぁっ!いくぅっ!」
一気に絶頂に達してしまった…。
「ふ…あぁっ…、ぁ…」
がくがく…。
陽はわたしの身体を抱え上げ、食卓にのせた。
「ぁきら…わたし…」
「すごい乱れてたね。可愛いよ。いい?パンツ脱がすから腰上げて」
言うとおりにした。
今日の陽には逆らえない。
「脚広げて。すげ…、びっしょりだ…」
「あん…はずかしいよぉ…」
M字型に開脚された。こんなに恥ずかしいのに、脚を閉じることは出来ない。
束縛されてるわけでもない、陽の無言の意思をわたしの身体は受けとめている。
陽は秘部に顔を近づけ、そして、両親指で開いた。
「うわ…、まだこんなドロドロ…」
息がかかる、陽の熱い息。
「ふ…、ぅ…ン…くすぐったいよ…」
「ココをいっぱいいじられたんだよな…」
くにぃ。
「ひゃうんっ!」
クリトリスを摘んだ。
くにくに。