高嶋謙也の遺伝子-5
「健司や永妻は麻薬、使ってたの?」
「はい。覚醒剤を使ってました。」
「よくそんな2人と一緒にいてあなたは手を出さなかったわね。」
「初めの頃、3人でセックスしてた時に、健司が勧めて来たんですが、永妻が止めたんです。そいつには使うな、死にたいのか?と。」
「死にたいのか?」
「はい。」
「て事は誰か、あなたに麻薬を使う事を禁じられてたって事か…。」
「私もそれが引っかかってましたが、取り敢えず無理矢理麻薬をやらされる事はないって安心して深く考えませんでした。麻薬なんかやりたくなかったから。麻薬使うと人が変わる。麻薬を売ったお客さんとする事も多かったけど、みんなおかしくなってましたから。私に酷い言葉やいやらしい言葉で詰って興奮する姿を見てホント、こう言う人間にはなりたくないって。どうして男の人は女をヤリマンヤリマン言って喜ぶんでしょうか…。私がいやらしくすればいやらしくするだけ喜んで卑下するような目で私を見て興奮して。男性不審になりかけてました。あ、でもあの男の刑事さんは陽気で楽しくセックスしてくれたんで。」
隣部屋でそれを聞いていた森山は頭をかいて照れた。
「俺、紳士的なんで!アハハ!」
若菜は笑う。
「馬鹿ねー♪森山君のセックス、一回見てみたいわ♪」
「エヘヘ♪」
きっとそんな会話をしてるんだろうな、マギーもそう思った。
そこで話が少し途切れた後、優子は何かを思い出したかのように口を開いた。
「そう言えば健司とセックスしてる時に意味不明な事を言われた事があった。んです。目つきが親父さんそっくりだって。私の父を知ってるのかと思ったんですが、私、愛媛出身なんで知ってる訳がないんですよね。父はこっちに来た事ないし、誰かと勘違いしてるのかなって。どう考えても接点ないんで。でもその時は健司に執拗にイカされてた時だったんで考える余裕なかったんですが、後から考えたら気になって。」
思い出すようにそう言った優子の言葉に森山だけは違う事を考えていた。
(執拗にイカされてたって、何されたんだろ??指かな?ペロペロかな?バイブかな…。あの女のイき方、ハンパねーんだよなぁ。何回も何回もあんなエロいイキ姿見せたのかな…?ああ、もう一回あの女とヤリたくなってきた!!)
優子とのAVのようないやらしく濃厚な夜を思い出し、密かにビンビンに堅くしていた。