啓介とのその後-2
奈岐が睦夫との逢瀬を終えていたにもかかわらず、夜遅く帰ったときはときどき啓介に襲われた。
奈岐も心の中でそうされることを期待して家に帰ることもあった。
その日も残業で11時ごろになった。もちろん遅くなることは事前に連絡していた。しかし、玄関を入るなり啓介が襲い掛かった。奈岐を後ろから抱え込んで寝室に連れていき、ベッドに服も脱がさずそのまま押し倒した。
今度も、すぐにスカートをまくり上げストッキングとショーツを脱がし、奈岐を後ろ向きにし、お尻をつき出させた。そしていきり立った啓介の陰茎を差し込もうとした。でも今日は奈岐の方がそれを期待していた点で奈岐の膣の状態が違った。奈岐のあそこはもう充分に濡れていた。
奈岐は、駅を降り歩きながら、家に帰ってから啓介に犯されるのを想像して歩みをはやめて帰ってきた。そして玄関を入るときにはショーツに沁みができるほどあそこが愛液を潤沢に滲出していた。
啓介は、亀頭を奈岐の膣に押し付けた途端にするっと快感を伴って入って行くのに驚いた。しかし奈岐の膣に包まれる快感を止めることは出来なかった。啓介のいきり立ったモノがぬるぬるの膣の中を奥まで抵抗なく入っていった。そしてすぐにピストンが始まっていた。
「あんあん、ああん、、、、、あん、、あん、、、、」
奈岐は静かに吐息を漏らし始めた。啓介はなんで奈岐が濡れているのか、と思ったが、啓介に入れられることを奈岐が喜んで受け入れていることは確かだった。
啓介は奈岐の愛を感じた。そしてピストンに力を込めた。力強く突き続けた。奈岐は洋服のままされることははじめてだった。でも嬉しかった。
啓介は、このときに気付いた、疑いが間違いだったと。素直になって奈岐を愛した。そして突き続けていた。もう奈岐の中に出してもいいのではないか、とも思った。
奈岐の喘ぎが激しくなっていった。
「啓介!!、逝くウ逝くウ,、、、逝く逝く逝くウうウーーー」
啓介は、動きを止め奈岐のスカートを脱がせて、ベッドに仰向けにした。そして奈岐の脚を大きく広げ、その膣めがけて自分の陰茎を突き刺した。ピストンは、下半身だけが露わになった美しい奈岐の姿態を揺らせた。啓介は奈岐の可愛い顔が快感に酔ってエロスを放っているのを目にして、快感がいや増しに増していった。
啓介は、動きを激しくしていった。啓介の陰毛を奈岐の愛液が漏れ濡らし、びしょびしょにし、それが啓介の玉をも濡らし始めた。啓介はピストンを最大限に強くはやくしはじめた。
奈岐はまた、
「啓介!!、逝くウーーー逝くウ,、、、逝く、、、逝くウううー逝くウ!ーーー」
と喘ぎ、堪えきれなくなっていった。
啓介は、
「奈岐!出すよ!出すよ!!」
「中に出してえーーー!!な、か、にイー――!」
啓介は、いまにも出る瞬間を迎えていた。
「あああーーーーっ!」と叫んだトキだった。啓介は膣の中の陰茎を瞬間に抜き出し、奈岐の手を取りそれを絞らせて、奈岐の上着の上に、どぴゅドピュー――どぴゅウーーと放出してしまっていた。
啓介は出し終わって、奈岐にお清めをしてもらいながら、
「奈岐、ごめん、洋服をよごしてしまって、、、ごめん、、、」
「いいわ、買い替えればいいだけ、、、、
でも啓介、いいのを買ってね、、、、」
奈岐は、上着を汚されたことより中に出してくれなかったことが心に重くのしかかった。
啓介は今回も奈岐を頂点に導いた。
ただ、なにかが欠けていた。
それは奈岐の身体のことを十分に深く愛することであったかもしれず、最後に奈岐がねだる中出しを拒絶し続けていることかもしれなかった。