重ねる逢瀬ー2-2
睦夫は奈岐がまた逝きそうになった時、ピストンを止めて、奈岐を横倒しにした。そして横向きに寝ている奈岐の手前の脚を折り曲げて、睦夫は残った片方の脚にまたがっていった。そして睦夫は、折り曲がった脚の付け根と伸びた脚の付け根にある奈岐の膣口に自分のそそり立ったモノを入れていった。
この体位は大きな亀頭の場合に女の得られる快感が特別に高いものにもなる。特に奈岐の場合にはその膣の構造のせいなのか、特別な快感が与えられた。
睦夫はゆっくりと出し入れしながら、奈岐の反応でそれがわかった。そしてバックでしたときと同じようにときどき早く強く突いた。ゆっくりと抜いて一気に突くとうことを繰り返した。
「ああ〜あああ〜〜ん、あんあん、、アンアン〜あん、あんああああ〜あんあん」
奈岐の快感が極まって行った。睦夫はさらに続けた。そして奈岐の身体がぴくぴくと小刻みな震えが生じて来たとき、一気にラストスパートに入って行った。
睦夫はその体位で、激しく早くピストンし奈岐のあそこへ自分の股間をぶつけていった。奈岐はもう何もわからないくらいに深い官能の快感に髪の毛を振り乱して喘いでいた。睦夫はいよいよ逝く時が来たことをさとった。一層激しく奈岐のあそこを突いて行った。
睦夫は奈岐が最も気持ちよく逝けるように、前戯でクリトリスをいじめて一度逝かせ、そして入れてからは正常位、バックそしてこの体位で何度も逝く寸前までに導いてきた。最後の力の振り絞る時が今目の前に来ていた。
睦夫は必死の形相で奈岐を突き続けた。奈岐は、
「ああ〜あああ〜〜ん、あんあん、、アンアン〜あん、あんあああああ!!!あああああ!!!逝くウーーー、逝く逝く逝くウーーー!!!!!」
と声を上げ、睦夫の射精を促し続けていた。もっと奈岐を気持ちよくさせたい!!!そして最後の激しい突きを入れた、奈岐の張りのある豊かな乳房が快感に揺れた、、、、
睦夫は奈岐が逝くと同時に、精子をほとばしり出した。睦夫は、
「あああああ!!ああああ!!!」
と叫び、どぴゅドピュー、ドクドク、ドピュー――――――奈岐の中へ放出し続けた。
ホテルに着いた夕方の五時前から二人はセックスを始めて、睦夫が時計を見て横になるときは、八時過ぎだった。三時間以上睦夫は奈岐の身体を愛し続けたことになる。こんなにも優しくむつまじく愛し合い、そして激しいまでの性愛を交換したのは睦夫の人生にとってもはじめてだった。
睦夫は気を取り直して、電話へと足を運び、ルームサービスを頼んだ。
うつぶせになって満たされきって寝ている奈岐に寄り添い、頬にキスをした。そして、
「奈岐ちゃん、お腹が空いたでしょう、ルームサービスを頼んでおいたよ」
と言い、奈岐のその可愛い頬を人差し指で触って撫でた。
「睦夫さん、すごく気持ち良かった、、、、」
と奈岐は言い、また寝息に落ちていった。
ルームサービスには中を見られないように睦夫が部屋の前で受け取り、中へ運んだ。三台のワゴンに盛られたコース料理だった。バスローブを着て二人で見つめ合い笑顔を交わしながら食べた。柔かい肉と脂の乗った魚がとても美味しく、フランスパンを残ったソースに付けて食べた。どれも上品でコクがあり、お腹が空いていたせいで奈岐もあっという間に食べた。
食べ終わると時計は九時半を指していた。奈岐は、
「もう帰らなくちゃ、
睦夫さんとの時間は、私にとってすごく仕合せな時間。本当にありがとう」
睦夫は、
「ぼくにとっても奈岐ちゃんとの時間は宝石のような時間だよ。生きていることがこの上なく仕合せに思える。また奈岐ちゃんの愛情に応える時間を持ちたい。
こうして、また逢わないかい?いいだろ?」
「ええ」
「じゃあ、二週間ごとにはどうだろう?お互いの都合の良い曜日の夕方から夜に。
このホテルで良ければ、僕が予約しておくから。
それでどうかな?」
「ええ、お願いします。」
奈岐は、遂に不倫を続けることになってしまった。
啓介にすまないとは思った。もちろん奈岐は啓介を愛していた。夫婦としてこれからもずっと過ごしていきたいとも思っていた。それに偽りは無かった。
しかし、結婚して12年が過ぎ、回数も内容も減る一方だった。そして身体を求め合うこともその濃度も元に戻っていきそうになかった。もちろん、啓介はときどき愛してくれてセックスレスでは決して無かった。でも奈岐の身体が言うことを聞かなくなっていた。
オナニーだけで身体を満たすことに飽きても来ていた。そして睦夫の身体を知ってから、女の生きる喜びがふたたび自分に甦ってきた実感は何ものにも代え難かった。愛される深い官能の快感、優しく愛してそれが受け入れられる深い喜び、そういう女としての生きる喜びを取り戻させてくれたのは、睦夫だった。二度の深く濃厚な情事がそれを何より証明していた。
奈岐が一段と可愛くなり、しかもその身体が濃厚なエロスを発するようになったのは、睦夫との情事を重ねていたからだった。