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義娘のつぼみ -背徳の誘い-
【ロリ 官能小説】

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憧れの家族-9

        5

 茉由は自分の部屋のベッドで、なかなか眠れずに何度も寝返りを打っていた。

 ベッドの横に飾った、大きなサメのぬいぐるみと何度も目が合う。

「今日もママと武司さんは今ごろ……」

 小声で呟く茉由。母親と武司――新しい父親が時おりセックスしていることを、彼女は知っていた。

 覗き見をしたわけではない。数日前、夜中に目が覚めた茉由は、眠い目をこすりながらトイレに行った際に、夫婦の寝室の前を通った時に室内から漏れる母親の喘ぎ声を、偶然聞いてしまっていた。

(――ママと武司さんがエッチしてる)

 思春期で、性への好奇心が旺盛な茉由はすぐに、二人が寝室でなにをしているのか察していた。その日以来、彼女は夫婦の寝室が気になって仕方がなかった。

 茉由は身体の火照りを抑えられず、タオルケットに包まりながら悶々としていた。頭の中では様々な妄想が渦巻いている。

 やがて少女は、パジャマ代わりに着ている短パン越しに、右手で自分の股間を弄(まさぐ)る。

(……気持ちいい)

 そんな感触と共に、いけないことをしているという気分が彼女に押し寄せる。だが、手の動きは止められない。

 茉由は短パンの下に手を滑り込ませ、ショーツの上から股間の筋を指先でなぞる。そこはほんのりと湿り気を帯びていた。

「んんっ」

 快感が走り、彼女の口から小さな声が漏れた。

 次に少女は、もう片方の手をTシャツの裾からその下へ潜り込ませると、スポーツブラの上から右の膨らみを掌に収めた。

(おっぱい、ママに比べたら全然小さいな)

 自身の胸の膨らみを確かめるように、軽く揉んでみる。性的興奮が高まっているせいかバストも敏感になっていて、手を動かすたびに快感が募っていく。

 右手の指先で触れている、ショーツの湿り気が増してゆく。

(このままだと、パンツ汚しちゃう)

 そう思った茉由は、身体を包むタオルケットを跳ね避けると、短パンとショーツを脱いだ。下半身が露わになった。彼女は直接、自身の秘部に指を這わせた。

 指先が股間に走る裂け目を探り当て、その隙間に潜り込ませる。指先にヌメリが纏わりついてきた。滲み出た愛液で、そこはすでに充分濡れていた。

「んっ、んあっ!」

 愛液で濡れた指を上下に動かし、裂け目から覗く小陰唇を擦ると、これまでにない快楽が彼女を襲った。左右の小陰唇が合わさる部分の突起が、特に気持ちよかった。クリトリスだ。刺激するたびに、膣奥から愛液がさらに溢れ出る。微かにピチャピチャと、湿った音がした。

(これって、オシッコじゃないんだよね)

 気づけば左手も、スポーツブラを上にずらし、ささやかな膨らみを直接揉んでいた。

「ん、……ん、んんっ、はん、あん……」

 徐々に少女の呼吸は荒くなり、声はいつしか女の喘ぎになっていた。

(ダメ、声が外に聞こえちゃう)

 茉由はこれ以上の行為を止めたかった。理性ではそう思っているのに、指の動きは止まらない。下半身からはクチュクチュと鳴る、水音が増す。

「んっ、んんっ、あんっ、ああっ」

 声がだんだん大きくなる。駄目だ。これ以上は、もう止めないと。

 茉由は必死に、手の動きを止めた。

「はあ、はあ、はあ」

 手足を伸ばし、ベッドで大の字になった茉由は、部屋の天井の一点を見つめる。小さな電球のオレンジの明かりだけが、部屋を照らしていた。

 やがて呼吸が整うと、茉由は上半身を起こした。

 ママたちには気づかれてないだろうか――ドアの方を見るが、隙間から明かりは見えない。両親は自分たちの部屋だ。大丈夫、きっと聞かれてない。

 自分の身体を見下ろすと、上に着たTシャツはだらしなくはだけ、ずれたブラジャーから小ぶりな乳房がはみ出ている。そして下半身は剥き出しだった。脱いだ短パンとショーツがすぐ横に脱ぎ捨てられていた。

(ええと、こういうのなんて言うんだっけ。ひとりエッチ? じゃなくて、そうだ確かオナニーって言うんだ。わたしオナニーしちゃってたんだ)

 ねっとりと濡れた右手の指先を見る。顔に近づけて匂いを嗅ぐと、やはりオシッコのようなアンモニア臭はしない。手触りはヌルヌルして、粘り気がある。茉由はベッド脇のウェットティッシュを抜き取り、指先と股間を拭った。なにかしら悪いことをしてしまったような、そんな罪悪感を彼女は覚えていた。

 だがそう思いながらも、

(いつか家が留守の時に続きをしよう)

 と考えていた。

 ショーツと短パンを履き、上半身のブラジャーとTシャツを整えると、茉由はタオルケットを頭から被った。

(エッチって、もっと気持ちいいんだろうな。わたしも、早く本当のエッチしたいな――)

 もやもやと、そんなことを考えているうち、彼女はいつの間にか深い眠りに就いていた。


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