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義娘のつぼみ -背徳の誘い-
【ロリ 官能小説】

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性教育-1

        1

 一週間が経った。

 再び訪れた週末の夜、親子は食卓を囲んでいた。

 食事を終えた三人は、冷たいウーロン茶を飲みながら、テレビから流れるバラエティ番組をBGMに、他愛のないおしゃべりを楽しんでいた。

「ところで茉由、赤ちゃんってどうやって作るのか知ってる?」

 話題が途切れたタイミングで、理恵は娘に唐突な質問を投げかけた。

「えっ? いきなりなに?」

 茉由は赤面し、困惑の表情を見せる。

「どうなの?」

 母親はためらうことなく続ける。

「――知ってるよ。保健体育で習ったもん。あと、雑誌とかにも載ってるし」

 たまに購入しているティーン向けの雑誌が、定期的にその手の記事を載せているとのことだ。

「でも、具体的なことは分からないでしょ? ねえあなた」

 理恵は武司に話を振るが、

「さあ、どうだろうね。茉由は分かるかな」

 と口ごもりながら茉由に訊く武司。

「ええと、だから男の人と女の人がその、エッチなことをして……」

 茉由はたどたどしく、慎重に言葉を選びながら答える。

「その、エッチなことってどんなこと?」

 両手で頬杖をつきながら、理恵はさらに問い詰める。

「ええと、ええと――」

 俯いて言葉に詰まる茉由。すると

「ほら、説明できないでしょ? でもね、ママは意地悪してるわけでも、茉由を困らせてるわけじゃないのよ?」

 理恵はたしなめるように、娘を諭す。

「こういうことについて、茉由にはきちんと正しい知識を持って欲しいの」

「……うん」

 叱られているのではないと知ると、茉由は顔を上げ、母親の言葉に聞き入った。

「だから、今夜これからママとパパがそのエッチなことをして、茉由に見せて教えてあげる」

「ええっ!」

 驚きの表情を見せる茉由。当然の反応である。

「で、でも……」

 茉由は助けを求めるかのように、武司を見る。

「あ、あのね茉由、イヤだったら断ってもいいんだよ?」

 理恵とは違い、あまり乗り気ではない武司は、彼女が断ることを期待してそう言った。

「ええと……」

 しばらく考え込んだ茉由は、心を決めたように、

「わたし見たい。エッチのこと、もっとよく知りたい」

 二人に向かってきっぱりと答えた。

「分かったわ。――それじゃあ、今夜十時ぐらいにしましょうか」

 理恵は茉由への返事の後、武司に向かって訊く。

「う、うん。そうだね」

 武司は茉由の意外な返事に狼狽えていた。娘の目の前で、その母親とセックスするなんて……と。

「茉由はお風呂に入って寝間着に着替えたら、十時ごろにママたちのお部屋に来なさい?」

「うん。分かった」

 茉由は返事をすると、自分の部屋へ戻って行った。

 そんな娘の後ろ姿を見送った武司は理恵に向かうと、

「本当にいいのかな、こんなこと……」

 と尋ねる。

「あの娘に間違った知識で過ちを犯させたくないでしょ? 男女の関係って、悲しい思いをするのはいつも女の方なんだから」

「――そうか。そうだよね。うん、茉由を守るためでもあるんだ」

 乗り気ではなかった武司であったが、娘の茉由に正しい性知識を教えるためなのだからと、彼はようやく意を決することが出来た。


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