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義娘のつぼみ -背徳の誘い-
【ロリ 官能小説】

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エピローグ〜父娘(おやこ)の行き着いた場所〜-3

        2

 夜が更けると、二人の寝室で、茉由はゆったりとしたマタニティウェアと、下着を脱いだ。武司の目の前に、間接照明の明かりに照らされた彼女の裸体が晒される。

 大人になった――武司は思う。けれどそれは、あくまでも茉由と出会ったばかりの、十二〜三歳の頃の彼女と比べてのことだ。十九歳になったばかりの茉由は、まだどこか『少女』の名残りを漂わせている。

 だが、そんな幼さを残す彼女の顔から視線を下げると、その小柄な身体はもうすっかり成熟した『女』のそれである。胎内に子を宿している妊婦の姿が、そこにあった。幼い顔との、アンバランスさは否めなかった。

「えへへ、すっかり太っちゃったでしょ」

 上目遣いで言いながら、茉由は恥ずかしそうに俯く。すでに服を脱ぎ、ダブルベッドの端に腰掛けている武司は、全体的に肉付きのよくなった彼女の身体をそっと抱き寄せた。

「これは太ったんじゃないよ。茉由の身体がお母さんになる準備をしてるんだ」

 彼女の乳房は以前より大きくなり、先端の乳首も赤子に授乳しやすいよう大きく発達している。その乳首を含め、乳輪も色が暗く変色し、大きくなっていた。

 そのすぐ下に視線を落とすと、張り出したお腹が目に入る。この中に、彼女の子宮の中に、もうひとつの命が今も息づいている。その膨らみの下には、それほど濃くはない恥毛が茂っている。

(なんて、美しい姿なんだろう)

 武司は思った。雑誌の水着のグラビアで見るような、均整の取れたモデルのプロポーションとは明らかに違う。確かにそれらとは全くの別物だ。だが彼の目には、お腹の大きくなった茉由の裸体が、この上なく美しく映っている。

 武司は彼女の胸元に顔を埋めると、大きく息を吸い込んだ。身体が母親になる準備をしている彼女の体臭には、ほのかに乳臭さが混じっている。なんて愛おしいのだろう――武司は感動を覚えていた。


「――ん、あんっ! あんっ!」

 寝室に、茉由の喘ぎが響く。妊娠後の方が気持ちいいのではないか、彼女は思った。――いや、ただ単に久しぶりの行為だったからかも知れないが。

 この夜、茉由の張り出したお腹とその中の胎児に負担を掛けないよう、二人は背面座位の体位で交わった。茉由は武司は股間の上で、彼に背中を向けて膝立ちしながら、腰を上下させる。武司は背後から片手で彼女の大きく膨れた乳房を揉みしだき、もう片手でクリトリスを刺激する。

「ああっ! あっ! あっ! ……パパ、キス……キスもして」

 茉由は上半身を少しひねり、顔を彼に向ける。武司はすぐさまその口唇に貪りつき、舌を差し込んだ。

「んーっ、んっ、んっ……」

 口唇を封じられながら、くぐもった善がりを上げる茉由。

 武司は結合部分が次第に湿り気を帯びていくのを感じた。妊婦後、より赤みがかった茉由の膣が、その口から、粘度を増して白い濁りを含んだ、濃い愛液を滴らせている。次第にグチュグチュと、水音が鳴り始めた。

「……んはっ」

 キスに満足した茉由は、口唇を離すと、

「うん……んあ、ああっ! ――ダメ、わたし、もういきそう」

茉由の嬌声がさらに高まった。

「……俺も、いくっ」

 武司が抽送の激しさを増すと、彼は分身の先端から白濁を放出した。コンドーム越しではあるが、数か月ぶりの膣内での射精だった。

「はあっ! んんっ! んあ、いく、いくっうう……!」

 直後、武司の絶頂の息吹きを膣内で感じ取った茉由も、むせび泣くような善がりと共に達した。全身が痙攣するように、ブルブルと震えた。

「はあ、はあ、はあ……お腹の赤ちゃん、びっくりしちゃったかな」

 絶頂の余韻に浸りながら、彼女は下腹部の膨らみに掌を当てる。

「うん、そうかも知れないね。……でも俺たち、お父さんとお母さんが愛し合ってるってことだから、きっとそれは感じてくれるよ」

 なんの根拠もなかった。だが、武司はそう願わずにはいられない。彼は両手で茉由のお腹を、自分の子供を抱き締めるつもりで優しく触れた。

 掌に微かな胎動が伝わり、そして温もりが広がる。武司はまだ小さな、それでいて力強い命の息吹きを感じた。

 彼はあらためて思った。
 親子三人、生きていこう。茉由と二人で、この子を幸せにしよう。

 これが、二人の辿り着いた場所なのだから。

〈了〉


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