厄介なアイツ-1
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………朝日すら射さない監禁部屋。
弘恵が男共の所有物となって、二日目の夜を迎えていた。
『何回イケば気が済むんだ?全く……朝から晩まで発情しやがって……』
長袖の黒いセーラー服を着させられていた弘恵は、胡座縛りの格好で床に横倒しになっていた。
汗だくな黒髪はタコの足のように床に広がり、何度も絶頂を迎えてしまっていた瞳は虚になって潤んでいる。
首までも赤く染めた赤ら顔はポカンと口を開けて涎を垂らし、ハアハアと息を荒らげて、救いようのないアヘ顔を曝している。
異常性欲者の持つ支配欲・征服欲を満足させるに充分な醜態を、弘恵は存分に見せてくれていた。
『またイッちゃったね?ホントに弘恵ちゃんは綺麗でステキでドスケベなお姉さんだよぉ』
「あっくッ……はふぅ」
全裸になっている高橋は、射精して萎れた男根を揺らしながら弘恵を抱き起こし、その疲れきった顔を覗き込む。
黒髪ストレートな弘恵の制服コスプレ姿に興奮しているのは、誰の目にも明らかだった。
『可愛いロリマンがビチョビチョのドロドロじゃないか。身体がカラカラに渇いてるんじゃないのぉ?』
気遣う佐藤は、冷えたミネラルウォーターの入ったペットボトルを口元に差し出した。
額からは汗が止めどなく流れ、生地の厚い制服も湿り気を帯びている。
その身体が水を欲しているのに疑いようはない。
「あむ"ッ?……かぷ!ゴク…ッ!ゴクッ!」
少しだけ拒絶を見せたが、口の中に冷たい水を流し込んでやると、我慢出来ずにゴクゴクと喉を鳴らして飲みだした。
身体の渇きに耐えきるなど、まず不可能である。
殺しても足りぬ強姦魔からの《施し》で命を存えるなど、きっと強烈な屈辱に違いないだろうが、そんな事を言っていられる状況でもないだろう。
泣きながらペットボトルを咥え、渇きを癒やす為に水を飲み込む様は、胸が締めつけられるくらい幼気で、そしてなによりも無様だ。
あの時、弘恵が吐きつけてきた「理性も知性もないケダモノ」という台詞は、そっくりそのままお返ししてやろう。
『喉が渇いてたってコトは腹も減ってんだろ?ほら、ホカホカのコンビニ弁当喰わせてやるからコッチ向け』
弁当を手にする吉田も、高橋と同様に全裸になっていた。
しかし、男根は半分ほどしか勃起しておらず、実った稲穂のように弧を描いて頭を垂れていた。
「ひ…ああぁッ!?む"ぶう"ぅッッ」
いきなり吉田は手にした弁当を、弘恵の顔面に押しつけた。
白いご飯やハンバーグソースがボタボタと落ち、セーラー服の胸元までも汚れていく。
『んだよテメェ。俺の弁当が喰えないってのかあ?ヒヒッ!?ほら喰え!ちゃんと口開けてんのかよぉ』
「あ"〜〜〜〜〜〜ッ!!」
吉田の男根は勃起をみせた。
自らの加虐に酔いしれ、虐げられて悲鳴をあげる弘恵の姿に興奮している。
みれば伊藤も鈴木も勃起しており、それは佐藤も佐々木も同じだった。
どいつもこいつも強姦魔≠ナあると、一目で分かる光景だ。
『飯喰いながら聞いてくれよお?
ふうちゃん・いがちゃんの再会シーンにご祝儀コメント≠ェいっぱい届いてるぜ?』
『皆んなふうちゃんの涙に感動したってよお。あとカッコイイいがちゃんの奮闘にも期待してるってなあ』
……全身クソ塗れにされた風花は、弘恵の撮影の後すぐに綺麗に身体を洗われ、新しいセーラー服を着せて人身売買の組織に売った。
軽い意識障害が出ていたが、それなりの金額が提示された。
可愛らしい容姿というのもあろうが、やはり
[報道記者]の肩書きに付加価値がついたのは想像に易い。
彼らにとっても風花は《敵》であるのだし、鈴木達ですら目を覆うような凌辱の限りを尽くされるのだろう。
全くもって『ざまあみろ』だ。