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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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厄介なアイツ-10



『生徒手帳見ぃつけたッ!ええと……髪の長い君は松友麗世ちゃんていうのかあ。3年B組……2月29日が誕生日で、まだ14才なんだあ〜』

『コッチは玉置そらって名前だぜ。8月2日生まれの15才か……っとスマホ持ってたか。悪いなあ、大切なモノだろうけどブチ壊して捨ててやるよ』


奪い取った通学カバンの中を、後席に座った伊藤と高橋が漁っていた。

二人が通う中学校は、より高い偏差値の高校に進学する為にある。
もしかしたら恋愛すらせずに勉学に励んでいたのかも知れないし、それ故に男の怖さを知らず、友達を救う為に痴漢師に立ち向かったのかも知れない。


『松友……出てこないな。玉置そら……コッチはどうかな?』


自分のスマホを弄り、伊藤は二人の名前を検索していた。
これだけの美少女だ。
森口涼花のように、何処ぞの芸能事務所に入って、女優やらモデルやらしている可能性がある。


『おお?検索に引っ掛からなかったよ。二人ともウブな素人≠ナしたよぉ』

『良かったなあ佐々木ぃ。オマエが飼いたかった自己顕示欲が無えザ・清純娘だぜぇ?……って、アイツはもう居ねえか……イヒヒ!』


乗っている獣共の熱気に車体は熱くなり、その外板には陽炎が発っている。
その熱々な熱気は、各々の股間の昂りに酷似していた。


(……なんであんなコトしたんだろうな)


ハンドルを握る佐藤は、突然の別れとなった佐々木をなんとは無しに思った。
……と、急に不安感に包まれた。
あの監禁部屋を備えた建物まで自分が運転出来るように、佐々木も《あの場所》を知っている。
それは〈消そう〉とした桜庭との、決定的な違いである。

仲間の関係を解消されたと宣告された佐々木が、諦めきれずに訪問してくる可能性はある。

あのマヌケのコトだ。
私人逮捕の件で警察に質問された時、もしかしたら変に怪しまれる言動をとってしまうかもしれない。
もしも…なんらかの事件との関係性を怪しまれ、街中に張り巡らされた防犯カメラの網を駆使して行動を探られたりしたなら……最悪の事態を想定してみれば、今やアイツの方が、桜庭よりももっと厄介で危険な人物であるのは間違いなかった。

そういえば鈴木は、田中を連れて行った。
箱バンの乗車定員を考えての事かと思いもしたが、かなり窮屈になるが五人までは乗れる。

もしかして佐々木と接触した後、二人で襲って……?
いやいや、まさか……しかし、僅かな不安要素でも許しはしないはず……。


『……運転に集中出来ねえヤツにハンドルは預けらんねぇぞ。余計なコトやらかす前に俺が代わろうか?』

『ッ!』


助手席の吉田が、含みのある台詞を吐いてきた。
箱バンの運転だけではなく、仲間として信頼を《預けられる》のか…と、問い詰めているかのようだった。


『大丈夫です。不安にさせてすみません』


そうなのだ。
鈴木をリーダーとしたグループに、自分達は参加したのだ。
後から入った新参者が、あれやこれやと口出しするなど出過ぎた行為でしかない。

佐々木に対しての思いより、あの二人の美少女を姦したい欲望の方が遥かに勝る。

魅力的な女性だけを選別して拉致し、監禁して思うがままに強姦し、撮影して作品に仕上げて売る。
こんな楽しい生活を、どうして辞められよう?
辞められる訳が無いのは当然ではないか。


『別に責めたワケじゃねえぜ?今日はいろいろあり過ぎたからな……っとお、一時停止しなきゃあ捕まりますよっと』

『今度は40キロ制限ですね。キッチリ守って安全運転しましょう』


模範的な安全運転に、すれ違うパトカーすら箱バンに異常を感じない。
街を駆け抜け、この幼体を自由に出来るあの場所を目指す……。



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