若き凌辱者-1
「お帰り麻由ちゃん、、もしかして下着はつけずに戻ってきたとか?」
「あ、あの、、、キャミは汗かいたので脱いできましたが下着は、、、」
麻由のリアクションを愉しむ松井氏、、、一方麻由のほうは明らかに不機嫌顔だ。
「いやいや、いいんだよ、下着つけてても。さあ麻由ちゃん、、、ここに座って」
テーブルを囲む男たちの中央に麻由は座らされ、グラスを渡される。
「私はお酒は、、、」
アルコールを拒む麻由に、少しだけだと連中は強要する。彼女のほうも、空気を読んでか仕方なく盃を受ける。
「麻由ちゃん、紹介するよ」
酒を一口含んだ麻由に、二人の若者が紹介された。
どうやら二人と麻由は初対面ではないらしい。
「二度ほどお店で会ってるんだけど、、、倉田さんは覚えてない?」
二人の若者は先輩・後輩の間柄らしく、先輩の篠山という男のほうが親しげに麻由に話しかけるが、
「ごめんなさい。お客さん大勢いるし、私、人を覚えるのが苦手で」
何だか嘘っぽい言い訳で篠山の言葉を受け流す。
「どうして私の名前を?」
「お店で名札付けてるでしょ?それで、、、」
そう答える横で、
「篠山先輩は倉田さん推しなんで、、、他の店員さんの名前は覚えてないと思いますよ」
後輩の宮田と言う男が冗談交じりに割り込み、場は和やかな雰囲気となる。
が、当の麻由は苦笑いを浮かべる。
今からこの連中に輪姦されるのに、その男たちと歓談出来るような・・・麻由はそんな性分ではない。
「倉田さんもK大だよね?」
「そうだけど、、、何で知ってるの?」
「お店で聞いたじゃん、、、それも覚えてないの?」
二人の会話を聞き入る中年たちから笑いがおこる。
「はははっ、篠山君、、、こりゃ脈無しだなっ」
そして話題は、彼氏云々だとか交際歴がとか、踏み込んだ話に入っていき、遂には図々しくも「本題」へと突入していく。
「正直、麻由ちゃんがこういうキャラだとは、、、想像もつかなかったよ」
たかだか十五分ほどで慣れ慣れしくも彼女を「麻由」と呼び始めた篠山は、続けざまに「彼氏は?」だの「交際人数は?」だの
ずけずけと質問を重ねる。
「今日で二回目なんでしょ?どうだった?」
「どう、、、って?」
「一回目の『輪姦』だよ。人前でのセックスって・・・」
「・・・」
麻由は篠山の厚かましい態度に、みるみる怪訝な表情になる。
「はははっ、麻由ちゃんの容姿からは想像も難しいだろうな、、、でももうすぐわかるさ」
毎度ひと言多いのがこの松井という男であるが、今回はそれこそ度が過ぎている。