イブ 茨人形-5
「‥いえ、勉強は好きですわ」しらじらしく言います。
ただ、魔術には切実な興味を持っていました。
この境遇に慣らされても、現実はさらにひどいものを要求してきます。
『今度こそ無理です、どうかお救いください』何度、祈ったことでしょう。でも神は上から手を差し伸べてはくださいませんでした。
それなら仕方がありません。魔物に頼んで下から持ち上げてもらうしかないのです。
この会話もいずれ尽きてしまいます。≪運転手が事故でも起こしてくれればいいのに≫
「こういうのは好きじゃないのか」シャツの上からブラごと乳首をつかんでこねます。「正直に答えなさい」
「いやです」正直に言いました。
「そうか」手をどけてくれます。 ≪そんなに悪い人じゃないのかもしれない≫
「人それぞれ、好みというやつがあるからね」
卿は私の腕をとると手首に紐をかけて、乗り降りの時につかむ天井近くの、左右の持ち手に繋ぎました。卿の方を向いてヒザ立ちさせられます。
シャツのボタンをはずされました。
「こういう方がいいのか」前を開け、ブラを跳ね上げると、乳房に平手打ちをします。
「さあ、これの方がいいのだな」
私の悲鳴を、卿は喜んでいました。
スカートの腰のホックをはずされ、ショーツごとひざまでずり下ろされます。
ひざを開かせ手を股に滑らせてきました。
身を引こうとしても、奥に指を挿入され、引き戻されます。
「さて、こういうのもいいのかな」
我慢し続けました。何か言うごとに、状況は悪くなるのです。
そしてまた、乳房を打ちます。
≪どうしよう。フールーを呼ぶか≫ 我慢もしないと、もうやつに与えられるものはあまりありませんでした。
「どうだね、たのしいか。おまえのためにしてるのだよ」
「それなら、どうかやめてください」
「やれやれ、歳をとると、こんな格好は腰が痛くなる」
卿は手を放すと。シートにどっかりと座り、酒を飲み始めました。
「気が代わって、酒の相手がしたくなったら言いなさい」
じっと私を見ています。
「お酒をいただきます」 そう言うしかありませんでした。
卿がグラスを持ち上げます。「そうか、では飲もう」
口にグラスを当て、飲ませてきます。
「いい飲みっぷりだ、こぼさずに飲みなさい」
むせながらも、そうするしかありませんでした。
その後、紐をほどかれたのにはほっとしました。
横で酒の相手をします。
卿は私の胸に酒をかけ、乳房を流れる酒をすすりました。
下半身にもかけると吸い付きます。
「君も同じにしたまえ」
ズボンを下ろし、飛び出す自分の竿に酒を垂らしました。
仕方なくくわえます。
屋敷につくまで、シダ卿は飲みながら、何度も自分のものにたらすと、それをなめとらせました。
強い酒の匂いと味しか感じられないのがせめてもでした。
「さあ、ついたよ」
門から少し走る間に、服を着なおします。
やがて屋敷の広いエントランスの前で車が止まりました。
執事が駆け寄り、外からドアを開けます。
車を降りました。飲んだことのない量の酒に足がもつれます。
エスコートをするように背中を軽く押され、メイドが制服姿で並ぶ玄関をくぐりました。
「こっちだ」
二階の薄暗い部屋へつれて行かれます。 二人のメイドがついてくると部屋の端に直立で待機します。
眼が眩むほど明るいスポットライトが三方から当たりました。