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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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麻衣ちゃん幸恵ちゃん・19歳うぶっ子の処女臭-2


 どう返事していいかわからないでいると、琴美がほら、と揚げ物の皿をこっちに押し出した。とりあえず場繋ぎでチキンナゲットを素手でつまむ。げ、やっぱ熱いわこれ。慌てて口に放り込み氷の溶けかけたアイスコーヒーを流し込む。奇妙な味が口の中に充満する。やっぱガムシロ入れなきゃよかったかもな。

「あたし麻衣ちゃんに、まかせといて、って言っちゃったからさ、だからこうしてご報告申し上げてるわけ。あとはよろしくね」

 柚希ちゃんの「まかせてください」はとてもありがたく有益だったけど、琴美のはなんていうか、いやなにかラッキーな予感を孕んではいそうだけど、なんかこう。

「丸投げかよ、さっきも言ったけど琴美だってお姉さんなんだからさあ」

「さっきも言ったけど男子の性の本音がテーマだしね。あたしかわいい女の子だから力になれない」

「26歳で『女の子』はないな」

「いつまでも『女子』だもーん」

 そう言いながらひょいぱく、ひょいぱく、と、ポテトとナゲットを交互につまんで口に入れる。琴美の指先と胃袋って男の俺より強靭なんじゃねえか、なにが「かわいい女の子」だか。まあ、完全否定する気はないけど。

「で、俺はどうすればいい」

「まあ、明日あたり声かけてあげたら?『琴美から聞いたけど』って。あとはお兄さんとかわいい妹、それとそのかわいい妹のお友達三人でじっくり相談会だね、どっちみちあたしは明日シフト休みで邪魔しないから。ひっひっひ」

「……その、麻衣ちゃんの友達ってどんな子だよ」

「知らない」

 揚げ物を平らげ、皿の上でぱんぱん、と両手をはたいた琴美があっさりと言う。

「だって会ってないし、写メとかも見せてもらってないもん。でもまあ、麻衣ちゃんのお友達だから悪い子じゃないと思うよ、たぶん麻衣ちゃんとタイプ近いんじゃないかな」

 油が光る唇をニヤリ、とさせる。こいつまさか。

「琴美お前、ひょっとして相談にかこつけて麻衣ちゃんかその友達を俺とどうにかさせようと企んでないか、相変わらず」

「えー、じゃああんた彼女作ったの?そういえばなんかそんなようなこと、匂わせてなかったっけ、そうだそうだ、その話忘れてた。それ新しい議題」

 まずい、藪蛇をつついた。俺はごまかすように海苔チーズスティックを頬張り、ちょっとわざとらしく大げさにスマホをポケットから取り出す。

「あ、終電近いな。カラオケ代払っちゃったからタクシー代残ってないし。まあ、麻衣ちゃんのことは、うまくやっとくよ」

 ぷー、と頬をふくらませた琴美は、確かに「かわいい女の子」だ、そこは認めよう。その幼い表情と仕草がなんとなくしのちゃんを髣髴とさせるからってのもあるけど。



 琴美に言ったとおりに麻衣ちゃんに声をかけると、ぱあ、と明るい表情になった麻衣ちゃんは、友達にDM送ってきます、と言ってターミナルビルにたたた、と戻っていった。例によって飛行機のいないエプロンを見渡す誰もいない展望デッキ。出発ロビーのコンビニで買ってきた炙り焼き豚丼―終電直前で帰ってきて自炊はさすがに困難だ― を昼食に食べていると、「おそるおそる」といった体で麻衣ちゃんが展望デッキにやってきてぎこちなく俺の隣に腰掛けた。わかりやすい。まあそういうところは確かにかわいくて好ましいんだけど、あれ ―琴美の部屋で麻衣ちゃんが処女19歳おまんこを見せてくれた日― 以降麻衣ちゃんのオナペットとしての頻度ランキングが上ってしまったのでなんとなくこう、後ろめたい気持ちもあって俺も余裕がうまく作れない。でも俺が照れてちゃ始まらないので、なるたけ平静を装って「琴美からちょっと聞いたけど、いつでも大丈夫だよ」と言ったら麻衣ちゃんの全身にカチコチと入っていた力があからさまにすぅぅっ、と抜けるのがわかった。
 しばらくしてたたた、と戻ってきた麻衣ちゃんの頬は軽く上気している。ターミナルのイートインスペースでスマホとにらめっこしていたのは見えていたけど、あそこからこのベンチまでの距離は血行に影響するほど長くない。

「今日、お仕事終わったあとでもいいですか?」

「う、うん。俺、明日ちょうど休みだし」

 にこ、と笑った麻衣ちゃんの邪心のない素朴な笑顔。うう、かわいい。せめてまだ冬物に近い胸元のタイトな服を着てくれていてよかった。これで胸チラ乳首チラなんて拝めた日には、午後はまるっきり仕事にならなくなる。
 先に退勤した麻衣ちゃんとは、あとで麻衣ちゃんの友達が住んでいる街の駅前にあるモスバーガーで待ち合わせすることにした。四時半に麻衣ちゃんが上がり、俺は一時間半後の各駅停車に乗る。ダイヤ改正で直通急行が廃止され、俺が今日初めて行く駅も途中乗り換えが必要になった。実時間よりも長くかかっているような気がして、イヤホンから流れるBeckのアルバムにもあんまり集中できない。
 『Morning Phase』の最後の曲、「Waking Light」が終わると同時に電車は約束の駅に到着した。エスカレーターで改札階に降り、定期外なのでICカードから引き落とされながら自動改札を抜け、駅前の商店街を右に曲がって、スーパー、ドラッグストア、コンビニ、牛丼チェーンと通り過ぎるたびに咳払いを繰り返す。奇妙な緊張と期待感とがないまぜになる。


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