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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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麻衣ちゃん幸恵ちゃん・19歳うぶっ子の処女臭-3


 緑色のドアを引いて店内に入ると、入り口からもレジカウンターからも離れている奥の席に麻衣ちゃんが女の子と並んで座っているのが見えた。隣の女の子は、麻衣ちゃんよりも小柄で奥に座っているから麻衣ちゃんの陰になっていて顔は見えない。まだ俺に気づかない麻衣ちゃんを横目で見て見ぬふりをして、レジカウンターで飲み物を注文する。昨夜と今朝とさっき業務報告書を入力しながら、とコーヒーはさんざん飲んだからやめとこう、過剰に興奮してもまずいし。メロンソーダにもちょっと心が動いたけれど、なんだかしのちゃんにこの情景を見られてそうな気になってしまうのでアイスウーロン茶に決める。ええと、しのちゃん、正直エロトークに発展しそうな期待はあるけど、これも例によって「浮気」なんかじゃないので、あの、許してください。
 トレーを持って奥へ進むと、やっとそこで俺に気づいた麻衣ちゃんが立ち上がってぺこ、と頭を下げた。それに合わせて麻衣ちゃんの隣の女の子も立ち上がり、そこで初めて顔が見えた。
 琴美の言ったとおり ―麻衣ちゃんとタイプ近いんじゃないかな ―だ。確かに、雰囲気は麻衣ちゃんっぽい。
 肩にかかるくらいの黒髪。すっぴんのように見える淡いメイク、いやもしかしたらすっぴんなのかもしれない。下ろした前髪が眉毛を覆い、緊張感を湛えてぎゅ、と閉じたナチュラルに薄紅色の唇は麻衣ちゃんよりは厚く柚希ちゃんよりは薄い。夜九時から放送中の森七菜あたりが主役のドラマなら、「高校以来の親友」で登場する子が麻衣ちゃんで「バイト先の本屋でいちばん仲がいい子」がさしずめこの子だ。生真面目そうで素朴。麻衣ちゃんとこの子と、このあとエロトークに発展するかもしれない。まだアウターを脱がないでいてよかった。

「あ、あの、私の大学の友達で、幸恵、です」

 かすかに頬を赤らめた幸恵ちゃんがこわごわ、と頭を下げる。何度目かわからない咳払いをして曖昧にうなずきながらプラスチックのシートに腰掛ける。二人の飲みかけのジンジャーエールとアイスティーのグラスが置かれた狭いテーブル越しの思ったよりも近い位置で、まだ高校生と言っても通用しそうなやや丸い、麻衣ちゃんよりももっとあどけない顔がうつむきがちに俺の真向かいに腰を下ろす。きゅ、と閉じたままの唇からは息臭はまだ感じない。まあ漏れてきたとしてもジンジャーエールの香り混じりだろうけど。
改めて、向かいに座る幸恵ちゃんを見る。どちらかといえば細目の麻衣ちゃんに比べていくらかぽっちゃりとした雰囲気だ。やや地黒系の麻衣ちゃんと色白の幸恵ちゃん。でもやっぱり二人が醸し出す雰囲気は共通している。生真面目そうで素朴でどちらかといえば地味系。まあ確かに俺の好ましいタイプだ。しのちゃんがいなくてこの二人を紹介されたらどっちと付き合うか相当悩んだだろう。うまいこと二股かけるような技量とマメさと度胸は俺にはない。
 明らかに肩に力が入っていて両の肩峰が上がっている麻衣ちゃんと、うつむいたまま膝の上で指をもじもじといじってるっぽい幸恵ちゃん。さすがに息臭はまだ漂ってこないけれど、麻衣ちゃんの甘い体臭と、それとはまたちょっと違うけれどやっぱり甘めの幸恵ちゃんの体臭、いうなれば麻衣ちゃんの体臭がキャンディ系だとすれば幸恵ちゃんのはガム系って感じの、二人の体臭を知覚できるくらいには俺は落ち着いてきている。そうでなくとも俺はこの二人よりも7歳くらい年上でまして「お兄さん」だ。コミュ障といえどもここは会話のイニシアチブを取ってあげなきゃいけない。

「え、ええと、二人とも同い年だよ、ね」

 当たり前だろアホか俺は。

「はい、私も幸恵も二月生まれで、大2だけどまだ19歳です」

 麻衣ちゃんはたぶん素で答えてるんだろうけど、なんだかハメ撮り動画のわざとらしい自己紹介のようにも聞こえる。麻衣ちゃんの顔を見ながらこく、こく、とうなずいている幸恵ちゃんの、まだ緊張が抜けない表情がさらにその雰囲気に拍車をかける。もしかしたら麻衣ちゃんも幸恵ちゃんも、俺程度でも御することができる子なのかもしれない。麻衣ちゃんに関しては普段のやり取りでも「うぶ」なのはわかっているし、思い詰めたら、男には衝動的な性欲があるかもしれない、たとえ俺みたいなコミュ障素人童貞 ―素人童貞かどうかは麻衣ちゃんは知らないと思うけど― であっても裸を晒したらそのままヤラれちゃうかも、というリスクもあんまり考えずにおまんこを晒してしまうようなところがある子だ。自分が性的に魅力的じゃないかもしれない、男から見て彼女にしたいタイプじゃないかもしれない、と思い込んでいるからっていうのと、どうしてかははっきりしないけれどたぶん俺が比較的年が近いのに職場であんまり「男女」を意識させるような接し方をしてこないから性的な感覚を持っていない、っていうこともあるんだろう。実際には何度も麻衣ちゃんをオナペットにしてるしパンチラや乳首チラだって狙って覗き見ているんだけどな。

「そう、なんだ……で、琴美からちょっと聞いたけど、なんか、二人が悩んでいることがあるって」

 ワンクッション空けるために飲んだアイスウーロン茶の味ははっきりわかる。よしよし俺、ちょっと落ち着いてきたな。
 麻衣ちゃんと幸恵ちゃんが顔を見合わせる。うん、と、幸恵ちゃんが小さくうなずいて、俺のほうを向く。やや思いつめたような表情。いつもきれいに整えている怡君さんと比べてそれほど丁寧には手入れされていない眉毛。琴美や柚希ちゃんのような派手ではないけれども抑えるべきところはしっかり抑えたリップやアイラインすらも塗られていない唇や肌。中学の時に一時的に彼女でいてくれた亜季ちゃんをなんとなく思い出す。俺、やっぱりあのあたりで好みというか性的嗜好が確立したんだな。

「あの、あの……私たち、率直にどう思いますか」


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