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月の裏側
【調教 官能小説】

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疑惑-1

社員旅行の後、休日に祐が出かけることが、増えたようだった。しかし、決まって光と一緒に帰ってくるので、不安を感じながらも光と一緒なら大きな問題ではないだろうと思うようにしていた。

仕事は、順調だった。
祐と付き合っていることによる好奇の目もだいぶおさまり、何かと言うとつっかかってきていた薫子は、あれ以来、すっかりおとなしくなっていた。むしろ、廊下で会うと会釈をし、別人のように柔らかい印象を受けるようになっていた。

ある土曜の昼下がり、美月は美容室に出かけた。しかし、担当のスタイリストが急病で休みだったので、急遽自宅へ戻り、祐の部屋に行った。
玄関を開けると、祐の友達が来ているようで、美月が入って来たことに気づかない。

ドアを開けると、あり得ない光景が飛び込んで来た。
全裸の女性を祐がバックから犯し、その光景を光と清水が見ていた。

美月は、持っていた鞄を落とした。
絶頂を迎えそうな全裸の女性以外の男性3人は、一斉に振り返った。

祐が何かを言ったが、聞こえず、美月は、自分の部屋に入ってドアロックをかけ、スマホの電源を切った。

浮気ではない。
いや、SEXをしたということは、浮気なのか?
しかし、以前も光の彼女であり、調教をしているさくらを抱いたのを見たことがある。
光がいたということは、あの女性は、さくらか?
しかし、後ろ姿とはいえ、さくらではないように見えた。さくらは、ショートカットだが、先程の女性は、髪が長く見えたのだ。

プレイなのだろうとは思う。
しかし、目の当たりにするのは、嫌だった。
頭では理解しても、涙が出た。
インターフォンは、ずっとなっていた。


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