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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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「最後」の夜〜8歳女児の「こいびと」との「セックス」-1


 空はよく晴れている。南南東の風がやや強めに吹いているけれど、離陸にはむしろこのくらいの風があったほうが効率がいい。三月下旬としてはわりと暖かで、絶好の航空旅行日和なんじゃないかと思う。
 パソコンの画面には今日の予約者リストが表示されている。宮古島空港行きの便は五割くらいの予約数だ。平日とはいえ春休みでこれだとなかなかにしんどい。
 予約リストの先頭に近い方に、さおりさんとしのちゃんの名前がある。よく考えたらこの二人のフルネームが揃っているところを見ることは今までもそうそうなかったかもしれない。しのちゃんのことは俺もみんなも名前でしか呼ばないし、さおりさんだって職場ではオーナーも怡君さんもお客さんもみんな「さおりさん」だ。名字とセットになってメイリオで表示される名前は、なんだか記号のようで違和感にあふれている。
 俺はアサインキューボタンを操作して、二人の座席を1Kと1Jに割り振った。搭乗口のすぐ近く、機首に向かって右側最前列のこの席は、乗り降りの際に最優先で誘導されるしジャンプシートの正面だからなにかとCAが世話を焼きやすい。まして今日のこのジャンプシートを担当するのは柚希ちゃんだ。
 アサインを保存してため息をつく。あと一時間もすれば二人が空港に到着して、そこから一時間くらい経ったら二人は宮古島へ飛び立つ。さおりさんは新しい仕事へ、しのちゃんは新しい小学校へ。とてもいいオーナーさんと、とてもいい常連客がついていて食べログの観光客による評価も四点超えしているお店のシェフになるさおりさん。結局きちんと馴染むことができず友達もほとんど作れなかった学校から、南国の開放的でにぎやかで、ある程度転校生もすでにいる小学校で新学年を迎えるしのちゃん。基本的に明るい材料しかないのだけれど、そこにはまだ俺が入っていけない。今までのようにすぐそばにしのちゃんがいて、しのちゃんのぬくもりと声をダイレクトに感じて、しのちゃんとの相愛をいつでも確かめることができる環境が、そりゃいつかは復活するんだろうけれど、その目処がいまは立たないまま終わろうとしている。

「ため息もつきたくなるよねー。どうすんだろ決算。これ、五月からSHI(下地島空港)線飛んで効果あんのかなあ」

 営業担当と支店長が聞いたら顔をひきつらせそうなことを言いながら琴美が俺の肩越しに画面を覗き込む。いつもの琴美の息臭がふんわりと俺の鼻腔をくすぐるけど、それを楽しむ気分には到底なれない。
 ゆうべ、しのちゃんは俺のアパートに泊まった。さおりさん公認の外泊だ。お兄ちゃんにいっぱいあまえんぼしてきなさい。そう言って(意味ありげに俺を見ながら)送り出してくれたさおりさんの言葉をしのちゃんは額面通りに受け止め ―8歳だからそれが当たり前だ― 夕食後はずっと俺にじゃれついて一緒に歌を歌いたがった。特に男女デュエット ―とはいってもしのちゃんがムード歌謡なんて知ってるはずもないからせいぜいオリジナル版おどるポンポコリンかFoorin版パプリカあたりなんだけど― を選曲してくださるわけでもなく単にしのちゃんが歌いたい曲だけだから、キーがどうのこうの以前に俺が歌うことをあんまり考慮していない曲ばっかりで結局はしのちゃんソロライブに終始した。まあ俺的には俺の膝の上で俺を見上げて小一時間熱唱するしのちゃんの、口腔内が徐々に乾いてきてだんだん強さが増してくる息臭を堪能しまくれたからそれでよかったんだけどな。唾液もいっぱい飛んできたし。
 で、そういう状況だから俺の性欲も徐々に刺激されていって、しのちゃんのちっちゃなお尻の下の、チノパンの中のおちんちんがしのちゃんの息臭の強まりに連れて強度を増していき、ついには最大硬度に達して先端からぬらりと先走り液を漏らすに至った瞬間、俺はAdoを熱唱中のしのちゃんを抱きしめ、その8歳の無邪気な幼女臭い息臭を漏らす唇を塞いでしのちゃんの口の中の空気を、唾液を、あらゆるエキスをいっぱいに吸い込んでいた。んむー、とむずかるしのちゃんの頭を左手で軽く撫ぜながら、春の陽気で薄着になっていたしのちゃんのむき出しの二の腕を右手で抱き、小学2年生からもうすぐ3年生に進級する幼女 ―そろそろ「幼女」という形容がちょっとアンバランスになってきたかもしれない― の、「こいびと」の8歳児の口の匂いとぬくもりをいっぱいにほうばる。もうすぐ、明日から、遠距離恋愛になってしまう「こいびと」同士なんだから、残り少ない二人っきりの時間はより濃密に、より悔いのないものにしたい。
 それはしのちゃんも同じだったようで、長い長いキスの唇を離して、二人の唇の間にしのちゃんの唾液の糸を引いたまま俺を見上げてふへー、と大きく息を吐いたしのちゃんは、その強烈な幼女の息臭に滾りを補強した俺に微笑みかけると自分からもう一度唇を押し当ててきた。そして、しのちゃんの細くて弾力の小さな二の腕を掴んでいた俺の手を取って、そっと自分のベージュのカットソーの胸に誘い、ぺったんこの乳首のあたりに俺の手のひらを自分の手のひらで押さえつけるように密着させた。え、しのちゃん、こんな積極的なこといつの間にするようになったんだ。まあ知らず知らず教えこんできたのは俺なんだけどな。

「お兄ちゃん……」

 熱いキス。その唇をゆっくりと離したしのちゃんが切なげにささやいた。

「お兄ちゃんと……離れたくないよ。ずっとずっと、こうしていたい。いっぱいいっぱい、チューしてしたい」


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