新しい遊び-1
「君には、まだ、それは無理なのね。いいわ。じゃあ、君は前を、ねえ、それなら、アナタが後ろね」
ベッドの上には仁王立ちする全裸の妻がいた。同じベッドに尻を付けて座るのは筋肉質で長身の青年と私、二人ともに全裸だった。
妻と私は、何度となく、夫婦の間に別の男を交えるという遊びを繰り返していた。妻は、その過程ですっかりサディスティックになっていた。
三人はそれぞれにシャワーを浴びたというのに、最後にシャワーを浴びてベッドに戻って来た妻は、そのまま「ごめんなさい、アナタ、私、ちょっと、催してしまったようなの」と、そう言ってトイレに行ってしまったのだった。そして、しばらく全裸のまま私と青年はベッドで待っていた。その時間は、それなりに長いものだった。
「前も後ろも拭いてないの。もちろん、ウォシュレットなんて使ってない。こんな部屋だから、それは聞いていれば分かったでしょ」
青年が動揺する様子が分かった。私に助けを求めるように、その目が何事か訴えていた。青年のその部分は、少し前まで興奮に怒張していたのに、すでに萎えていた。もっとも、萎えてなお、怒張したままの私のそれと長さは変わらなかった。
妻は、青年に、排泄後のその蕾を舌で掃除するように要求したのだった。もちろん、M男でもない青年にはそんなことが出来るはずがない。出来るはずがないと知っていて、あえて妻は意地悪をしているのだ。いや、その駆け引きを楽しんでいるのだ。
「それとも、前も後ろも、この人に掃除させたほうがいいかしら。前だって、オシッコをしたまま拭いてもいないんだから」
そう妻が言うと、青年は、覚悟を決めたのか、妻の股間に顔を埋めた。その後を追うようにして、私は、妻の後ろに回り、その蕾に舌を当てた。私には分かっていたことだが、妻の蕾の味も匂いも石鹸のそれだった。ただ、妻の遊びに私も参加したかったので、私は、いかにも、苦しそうに嗚咽を漏らし「ニガイ」と、声も漏らした。
「ニガイのね。でも、それがアナタのいつもの仕事でしょ。ああ、トイレの直後に、前と後ろを男の人に掃除させるなんて、なんて贅沢で、なんて淫靡なんでしょう。まあ、アナタ、そんな奥まで掃除してくれるのね」
妻が私の顔に体重をかけて来た。まるで椅子にでも座るように。この姿勢には慣れていない妻ではない。普段なら、私に負担にならないように、自らその姿勢を保っているし、それを保てるだけの脚力が妻にはあるのだ。それが体重を預けて来たということは、妻は興奮しているということなのだ。
「君も偉いわよ。そんな小さな穴にも舌を入れて、私の中に残っているそれを口にしてくれるということね。偉いわ。さあ、ご褒美をあげましょうね。立ちなさい」
青年を立たせ、今度は妻がしゃがみ込んだ。一度萎えたはずなのに、青年のその部分は再び怒張していた。あのまま身体も心も萎えるのでは、と、心配したが、それは、杞憂だったようだ。