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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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青年の蕾-1

 青年をベッドに立たせると、今度は妻が立膝となった。そして、青年の股間と妻の顔が真上に見えるような位置で私を仰向けに寝かせた。その位置からだと、妻の顔は、もちろんだが、青年の逞しいそれの向こうに、彼の顔も見ることが出来た。
 たった今、人がもっとも汚いと感じるであろう部位を舐めさせられていた男を、彼は見下ろしているのだ。いくら妻のものとはいえ、排泄後のそんな部位を舐める亭主などいるものだろうか。私の気にし過ぎなのかもしれないが、彼が軽蔑の眼差しで私の顔を見下ろしているのように見えた。
 ピチャ、グチャと、嫌らしい音が遠くに聞こえた。その水音に混ざって男女の喘ぎ声も聞こえた。喘いでいるのは妻だけはない、彼も喘いでいるのだ。まるで、少女のように、彼も喘いでいるのだった。
「そこに座るのよ」
「えっ」
 青年がためらったのも無理はない。妻は、そのまま、彼に私の胸に尻をつけて座れと言っているのだ。
「いいのよ。この人は、そうしたことが好きなんだから」
 最初、彼は私の胸の上で立膝となったが、それでは妻は許さなかった。膝を拡げさせ、ついには、私の首のすぐ下あたりにお尻をつけるようにして、彼を座らせてしまった。崩しているとはいえ、膝がベッドにあるので、辛うじて体重を乗せられる苦痛はなかったが、その代わりに、苦痛というわけではないのだが、彼の尻のチクチクとした不快な感触に悩まされることになった。妻も私も、その部分は無毛にしているのだが、妻は永久脱毛だが、私のは剃毛だった。そして、彼のそこも無毛だった。彼も、また、私と同じように剃毛していたのだろう。剃毛したその部分には毛足の感覚が残るものなのだ。
 チクチクとした痛痒さも不快なのだが、それよりも私を不快にさせたのは、それによって、今、まさに、青年の蕾が自分の肌に触れていると気づかされることだった。いくら妻が脅しだけで、実は洗っていたとはいえ、その蕾には舌も付けているというのに、やはり、男のそれを押し付けられるのは嫌なようなのだ。
「アナタには見えないと思うけど、彼のそれはアナタの顔と同じぐらいの長さなのよ。さあ、君はもう少しだけ前に来て、この人の口に袋が来るぐらい。そして、私の口に君の先端が来るぐらいに」
 青年の喘ぎ声が、ますます女性的になった。自分よりも、はるかに年長の男の顔に跨り、その袋を舐めさせ、同時に、その哀れな男の妻に自分のそれを咥えさせているというのに、彼は、ほとんど少女に近い高音で喘いでいるのだ。
「気持ち良いの」
 そして、ついに少女のような声で、少女のような言葉を発した。ところが、その愛らしさとは裏腹に、彼は、妻に言われたわけでもないのに、身体を微妙にズラして、自分の蕾を私の口に押し付けたのだった。声はM女で行動はS男なのだ。
 私は醒めていた。いくらなんでも、男のそんなところまでは、舐めたくない。袋やその裏筋を舐めることだって屈辱的なのだ。竿の部分を舐めるのとは違う。竿の部分なら、咥えさせられているようだが、同時に支配的な気分にもなれるものなのだ。ところが、袋や裏筋にはそれがない。ましてや、汚い蕾なんて、と、私は思い、そして、すっかり醒めてしまっていたし、当たり前だが萎えていた。
 ところが、彼は、自分の蕾を口に押し付けると、もう、その声は完全に反転し、裏声になって喘ぎはじめたので、私は、その裏声の喘ぎ声に、興奮を覚えはじめてしまった。一度萎えてしまったそれが再び怒張しはじめた。
「まあ」
 妻は青年のそれから口を離した。彼の様子がただならないと思ったのかもしれない。そして、妻にも、ようやく、青年が勝手に自分のお尻のそこを私の口に押し付けていることを知ったのだった。言われてもいないことを彼は勝手にしたのだ。妻はきっと怒るだろう、と、私は思ったのだが、違った。
 妻は青年の背中に回り、私の腹の上に彼と同じように跨ると、両手で、彼の尻を左右に拡げたのだった。


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