『桜屋敷・輪姦』-3
『よおし、良い子だ。さぶ、場所代われ』
言われたさぶが、しぶしぶ詩織の足元から離れる。代わりに座った男は、少女の膝裏を?んで、ぐいっと左右に割り開いた。
『あっ、や…』
悲しげに声をあげるが、両腕はロクに押さえられたままなので、電灯に照らされて露になった股間を隠すこともできない。
『男を知って、まだ間がねえな?桃色で綺麗なもんだ。さ、たっぷり味あわせてもらうか』
おもむろに、男が舌を伸ばし、顔を埋めてくる。
『ひいっ…』
無遠慮に熱い舌が秘孔の中にねじり込まれ、ざわざわと掻きまわし始めた。肉芽に吸い付き、花弁を丁寧に広げながら、蜜を搾り取ろうとする。
『あ、ああん、ふううあん…』
『へへ、俺達も』
さぶがお椀を伏せたような見事な乳房にむしゃぶりつく。べっとりと舐め、硬くした舌先で薄紅色の乳首を押しつぶし、いきなり噛み付いた。
『いったぁい!!…んぐっ!』
ロクが詩織の両腕を自分の足に挟み込んだかと思うと、あえかな唇に吸い付いてきた。閉じようとする歯の間から強引にぬるりとした
舌を差込み、詩織の口腔を思う様蹂躙する。悲鳴は、全てロクに飲み込まれてしまった。
華奢な詩織の肉体に、3人の男がからみつき、果ても無く貪る。皆無言でほの甘い少女の肌を舐りまわし、絶え間なく細く漏れる詩織の泣き声が、雨の音に混じって響くだけだった。
ようやく、男が詩織の太ももの間から顔をあげた。
『うめえ!女郎の観音様の味とは、段違いだ。こんなおぼこな顔してるくせに、たらたらお汁も流し始めたぜ』
『ああ…仰らないで下さい』
詩織が顔を背け、ぽろぽろと更に涙をこぼす。ロクが催促をした。
『兄貴、俺達もお相伴に預からせてくださいよ。交代してもらいたいんですよ』
『バカ、まだ夜は長いぜ?お嬢ちゃんからオツユが溢れ始めたところで、まずは、こんな上玉にお相手してもらえる、祝杯をあげようじゃねえか。ワカメ酒だ。用意しな』
『そりゃいいや』
詩織にとって、『ワカメ酒』が一体なんなのかわからなかったが、げらげら笑う男達を見て、一層不安に駆られた。(何をしようというのだろう…?)
詩織と雄一郎の到着を待つ間、彼らが飲んでいた酒が、まだ沢山の徳利の中に残っている。部屋の隅によせてあった机の上から、ロクが何本か徳利をもって布団の脇に置いた。その間に、さぶが詩織の足をぴったりと閉じ合わせ、膝を腰紐でしっかりと括った。
『膝を少し立てな』
くぼみになった三角地帯を浸すように、ちょろちょろと冷えた酒が注がれる。『ワカメ酒』をやっと悟った詩織が、酒を跳ね除けようと
暴れ始めた。
『や、やめて!そんなこと、なさらないで!』
『うるせえ!いい加減にしろ、このアマ!!』
さぶがドスの効いた声で一喝した。生まれてこの方、男に大きな声を出されたことなど無い。初めてチンピラに罵声を浴びせられ、まるでビンタを受けたかのように、詩織は動けなくなってしまった。
『へへへ、さて、いただこうかね』
再び兄貴と呼ばれる男が、股間に顔を埋めた。ちゅうちゅう、ずずず…ぴちゃぴちゃ…
耳を塞ぎたくなるような音が、詩織に聞こえてくる。男は一滴残らず飲み干し、柔らかな毛の一本一本まで舌を這わせて水滴を拭った。
『甘露、甘露。それ、お前らにも酌してやるぜ』
『許して…許してください…』
余りの屈辱に、うわごとのように呟き続ける哀願の言葉などまるで耳に入らないように、男達は酒宴を続ける。
『ごっつあん』
嬉しそうにサブが、続いてロクが詩織を杯にして酒を飲んだ。ロクは、先ほどから唇以外詩織の身体を味わっていないので、ここぞとばかりにむしゃぶりつく。酒の匂いも無くなるほどなめしゃぶった挙句、縛られた膝を抱えて潤った割れ目を天井に向けさせ、指でクレバスを押し広げた。
『ここにも、酒が染み込んでいるらしいぜ』
『あはぁあっ!!』
『だいぶん酒の味が濃くなってるじゃねえか。随分好き者だなあ、このお嬢さんは』
詩織の胎内を、ぐちゅぐちゅ、ちゃぷちゃぷと音を立てて啜りあげる。
『んんん、あっ、あっ、あっ、いやいやいやっ』
空中に浮いたつま先がびくびくと引き攣る。何度も雄一郎に犯されてきた詩織には、自分の身体の変化がすぐにわかった。
(だめ…いってしまう!)
『くうううう、ひぃいいっ!!』
首から背中まで仰け反らせ、ついに詩織は絶頂に達してしまった。明るい電燈に照らされた、泉の奥から蜜を溢れさせ、全てを男達の隠微な視線に晒しながら。
『気をやっちまったのか。さて、いよいよ本番といこう』
男の不気味な声が新たな煉獄の扉を開く。