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『桜屋敷』
【レイプ 官能小説】

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『桜屋敷・輪姦』-2

激しい雨が、屋根瓦を、既に泥の海のようになった地面を叩いている。色町のすぐ近くにある小さな連れ込み旅館の前に、一台の黒塗りの車が止まった。旅館の中から、唐傘を差した3人の屈強な男達が出迎える。

『旦那、お待ちしてましたぜ』
一番大柄な男が、車の運転席側の窓から中の男に声を掛けた。
『後ろの席の足元に置いてあるのが、例の荷物だ。気をつけて運んでくれ』
帽子を目深にかぶった雄一郎が、顎で後部座席を指す。うきうきとした様子の他の二人が、大きな砂袋を抱えて旅館の中に運び込んだ。
3人が荷物と共に2階の奥の座敷に移動する間、雄一郎は旅館の女将に札束の入った紙袋を渡す。
『今夜は貸切にしてあるだろうね』
『はい、それは勿論。前もって伺ってましたからねぇ』
前歯が欠け、額に膏薬を貼り付けた女将が、ホクホク顔で頷く。
『これは追加の小遣いだ。飲みにでも行くが良い。わかっているだろうが、今夜のことは詮索も他言も無用だ』
更に、女将の手に金を握らせる。
『ま、こんな…ありがたく頂戴します、汚いところですが、どうぞお楽しみを』
ぺこぺこと頭を下げながら傘を差して出て行く女将を見送り、雄一郎は2階に上がった。
先ほどの大柄な男が、廊下で待っていた。

『旦那、約束の金を頼みますよ』
雄一郎は、懐から女将に渡したよりも分厚い紙袋を出す。
男はにやにやして受け取り、猫なで声を出した。
『なんでこんなことを頼まれるのか、あっしらの預かり知らんことではありますがね。まあ、口の堅さは信用してください。どっちにしろ、旦那がどこのどなたさんか、こっちはわかりもしないんだから』

男が、襖を開けて奥の座敷に消えた。雄一郎も、襖を隔てた隣の間に入り、薄汚れた座布団に腰を下ろして煙草に火を着けた。
そして、奥の座敷では…

砂袋を開けて、中にいた娘を赤い布団の上に引き摺りだした3人は、感嘆の声を上げた。
『こりゃ、すげえ上玉だ!』
『おいおい、お宝をもらって、そのうえこんな別嬪を好き放題にできるなんざ、おテントウさんの罰があたらねえか!?』
『兄貴、これは順番を決めましょうや』

詩織は、自分の目の前に突如現れた男達を、怯えた目で見上げた。良家で育った彼女にとって、今まであったこともない柄の悪い男達だ。それが、3人も周りを取り囲み、淫猥な目でじろじろと自分を眺めまわしている。どれも日焼けして、力の強そうな男であったが、
比較的小柄な男が詩織の膝の前にしゃがんで顔を覗き込んだ。
『そんな可愛い顔をして、生娘じゃないんだってな。遠慮なく、やらせてもらうぜ』

『ロク!焦るんじゃねえよ。まずは、すっぽんぽんでご開帳といこうや』
大柄な男が、顎をしゃくった。
その言葉が合図で、ロクと呼ばれた男とがっちりとした体格の男が、いっせいに詩織に飛び掛った。
『きゃあっ!いやです、およしになって!!』
『ほ、綺麗な声で出てくる言葉もお上品だ。一体、どこのご令嬢だ?さ、そんな邪魔なおべべも脱いじまいな!』
乱暴に帯が解かれ、振袖も襦袢も、一枚残った腰巻も全て引き剥がされた。

紅色の掛け布団の上に転がされた、真っ白な肉体は真珠のように輝いている。3人は、少しの間、手をかけることもためらわれるように息を呑んでいた。布団につっぷした詩織の全身は、小刻みに震えている。象牙のつややかさを持つ背中は優美な曲線を描き、そのままふっくらとした尻につながる。
『さぶ、表に返しな』
兄貴格の命令で、がっちりした男が詩織の足首を掴み、ごろりと仰向けにさせた。阿吽の呼吸で、ロクが両手首を掴み、頭の上押さえつける。少女の頬に、もう早涙が幾筋も流れていた。兄貴格は詩織の顔を覗き込み、因果を含める。
『あんたが、下手に逆らったりしたらどうなるかわかってるな?こっぱずかしい格好をさせたまま、往来を神輿かつぎにしたって良いんだぜ。あんたの父親にどんな迷惑がかかるかな?どうせもうされることは承知だろう。楽しんだ方が得だぞ。なあに、俺達だって鬼じゃねえ。良い思いさせてやるぜ』
父親、と聞いて詩織の目が見開かれた。男は、雄一郎に教えられたままを口にしただけだが、それを彼女は知らない。手足の力が抜けた。


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