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上野家のある週末
【SF 官能小説】

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復讐-1

アルゥはいやらしい目で恵の身体を下から上に舐める様に見て、

「お前をファックする!」
「息子の前でな。」

とベガァ語で話す。グリィがアルゥの言葉に嬉しそうな歓声を上げ、

「覚悟しろ、ビッチ!」
「腰が抜ける程、ファックしてやる!」

と恵に言い放つ。恵は事態が飲み込めて無いのか、理解出来ないのか無反応だ。アルゥは恵の反応の無い様子を見て、

「こいつらはファックしないから意味が分からないのか?」

と言うとグリィも、

「そうだった、人間の格好してるから忘れていた。」
「目玉の大きな子供星人だったな。」

と笑う。アルゥも大声で笑い、

「全くだ、だが今は人間に化けてやがる。」
「融合と言ったか?」
「と言う事は、人間の感覚になってるって事だ。」

と話す。グリィは考える様な表情で、

「つまりファックしてやればエクスタシーを感じる訳か?」

とアルゥに聞く。アルゥは頷き、

「その筈だ。」
「俺達で教えてやろう!」
「ファックの良さをな!」

とグリィを見てニヤニヤ笑う。グリィも頷き、

「ファックしないで、生きる意味あるのか?」
「たっぷりハメてやるぜ!」

と早速、恵に近づこうとする。アルゥが、

「慌てるな!」
「人間と言ってもアルファの遺伝子で強化されてるんだ。」
「グキをマックスパワーで撃っても、血も出ないんだぞ。」

と左手に持つ、先程恵に向けて光線を出した武器を振って話す。グリィは戸惑い、

「つまり、この女とのファックは危険なのか?」

とアルゥを見て残念そうに言う。アルゥは顔を振り、

「そのまま、お前がその女をファックしたらコックを潰されるかもな。」
「強化女とファックしたヤツは、プッシーにコックを締め潰されたと聞いたぞ。」

と恵を見て話す。グリィが何かを言い掛けるのを制する様に、

「普通じゃあな!」
「だから、普通じゃ無い状態にするのさ。」
「この女を体に力が入らない様に、しかも発情させる物を俺達は持っているだろう?」

とグリィを見て笑う。グリィはピンときた様で、

「もしかして、アクバの事か?」
「あれは、ベガァの女用の媚薬だぞ。」
「かなり効くが、力も入らなくなるのか?」

とアルゥに聞く。アルゥは、

「人間の女の体にも効く。」
「普通の量なら媚薬だが。」
「俺のポケットに5錠有る、全部飲ませる。」

と言うとグリィは期待して、

「やった事無いぞ、どうなるんだ?」

とアルゥを見る。アルゥは人相の悪い顔になり、

「俺は有る。」
「人間の女だがな、2錠で体の自由の効かない触るだけでエクスタシーを感じる状態になった。」
「やりたい放題出来たぞ!」

と言うとグリィが、

「すぐに飲ませよう!」

とアルゥに向かって勢い込んで言う。アルゥは胸元のポケットの一つから取り出した物をグリィに放る。アルゥは、

「残念ながら、固形タイプだ。」
「隣りで何かに溶かして来るんだ。」

と言う。グリィは受け取った物を持ち、小走りで隣りのキッチンへと向かった。

恵は先程からずっと二人のベガァ人達の隙を窺っていたが、黒いベガァ人がウラと呼ぶ人体コントローラのリモコンをずっと正輝に向けていた。それに連中の小型武器グキで恵を狙っていた。

(なかなか、隙を見せない!)
(まだ、様子を見ないと駄目だ。)

と恵はまだ暫く成り行きを見守ろうと決めた。正輝は、男達の会話がまるで分からずにいて、

(こいつらは、強盗なのか?)
(でも母さんは何者か知っている様だ。)
(あいつらと僕の理解出来無い言葉で会話していた。)

と戸惑いは続いていた。そして、

(さっき僕が撃たれた光線で、あいつは母さんを撃った。)
(僕の時より強い様だ、母さんのコスプレがあちこちに焦げた様な穴が空いたからな。)
(こんな武器が有るのか?)
(母さんは無事の様だ、出血とかしていないし。)
(母さんは何者なんだ?)

と次から次へと疑問が浮かぶ。だが正輝は、訪問者達が母親を見ていやらしく笑い合っている事から良からぬ事が起きるのではと心配していた。


 グリィがオレンジ色のコップを持って居間に戻って来た。そして、ソファの間に有る大きなガラス板の張ってあるテーブルの上に置いた。この頑丈そうなテーブルは、元々家を買った時に付いていた物で大人一人余裕で寝れる大きさだ。

前の住人は、テーブルに料理などを置き知り合いを呼び良くパーティーをしていたらしいと内見の時に案内してくれた不動産屋が教えてくれた。グリィがアルゥに、

「オレンジジュースが有ったので、それに溶かした。」

と報告するとアルゥは笑顔で、

「そいつは良い、溶け易い筈だ。」

と応じると恵に向き直り、

「そのコップのオレンジジュースを飲み干せ!」

と命令する。恵は屈んでコップを手に取ると観察する様に見ている。アルゥは苛立たし気に、

「さっさと飲め!」
「小僧を撃つぞ!」

とグキを正輝に構える。右手のウラも正輝に向けている為、恵はオレンジ色のコップを見ていたが少し口に含み、様子を見てそれからコップの中身を全て飲み干す。

アルゥとグリィが自分を見てほくそ笑んでいるのは、恵は気付いていたが楽観していた。強化された恵の身体は、毒物などにも耐性が有り強力な免疫機能と修復機能を有していた。毒物や生物兵器にも耐えられるのだ。


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