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人気少年【制約】
【学園物 官能小説】

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人気少年【制約】-18

イく。イくんだ。
「麻理子ォ!ボ、ボク、出る、出ちゃう!イっちゃうよ、麻理子!」
「いっぱいイって真緒。私の中にいっぱい出してよ!んっ、ま、真緒!イってえ!」
「んっ、麻理子、イっ、くぅぅ……!」
全身を眩しい刺激が駆け巡る。頭の中に、空白が堰を切ったように大量に分泌される。
麻理子の中で肉棒が弾けるのが分かった。熱が、ボクの出口から幾度に分けて抉り出されている。
ボクは麻理子の中で射精した。
空白の中ボクは開放の快感だけに身を委ねる。
「真緒……出てるよ真緒の精液……あたしの、中に……いっぱい……」
ボクの精液を子宮で受け止めながら、麻理子はうわ言のようにそう呟き続けた。

ボクは全てを出し終えた。先端が甘い痛みに疼き、ボクを射精の余韻に浸らせる。
気付けば、部屋は耳を劈くほどの静寂に包まれている。あれ程やかましかった雨音は既に消え失せている。
……麻理子が安全日だったって、本当だったかな……
些細な疑問が整理された頭に一度浮かんだが、すぐにどうでもよくなった。

ボクは、麻理子とセックスをした。
そして、恐らくこれが最初で最後のセックス……

甘く、そして切ない初体験だった。
―月曜日―

仙台へ行く麻理子を、春霞と(付け加えれば麻理子のもう何人かの女友達とも)見送ってからもう二日だ。

「おはよー雪野瀬ー」
「ユッキーおはよー」
「おひさ雪野瀬ー」
「おはよう」

二日振りの教室の喧騒。そこにほぼ変化は無く、いつも通りの日常が漂っている。
そして、ボクの今の心境も二日前と大して変わっているかと言えばそういうワケでもなく……
いつものように女の子達と挨拶を交わし、いつものようにまっすぐ自分の席に向かう。
「おはよっ、真緒くん」
席へ着くと同時に、春霞がボクへ声をかけてきた。
「春霞おはよっ」
笑顔で挨拶を交わすと、春霞は何やら似合わない暗い表情を浮かべながら言った。
「日曜日、どだった?」
「日曜?」
「ほら、あの……おととい麻理子ちゃん行っちゃったじゃん。その事でずっと泣いてたりしたんじゃないのかな〜?ってさ」
春霞の口からいきなり麻理子の事が出て動揺し少しだけボクは返答に詰まるが、問題なく答える。
「そんなことないよ」
ボクの平然とした語調に、春霞は意外といった風に少し目をパチクリさせた。
「へえ〜、意外だなあ。真緒くんって結構ネチネチ考え込むタイプだと思ってたのに」
「そ、そうかなあ?」
「そうだよォ」
やっぱり春霞はボクの事をよく知っている。うん、たしかにボクは後悔や悲愁多きタイプだ。
例えば女の子の挨拶を無視してしまっただけでも一晩半程は後悔し抜くし、例えば愛着を持ってたぬいぐるみが捨てられたりなんかすれば一晩は悲しみ抜く。
でも、今回はそんなことほとんど無い。後悔のないよう始末は付けれたし、引っ越してしまったってくらいどうってことないもの。
それに……


退屈な授業の波が終え、ボクの待ち望んでいた放課のベルが鳴り響いた。自由の合図だ。
帰りの支度に勤しみさっさと帰る者、まだ居残って友達やら先生やらと会話する者、自由を手にしたボク達の行動は様々。
ボクはといえば……今日はさっさと帰る組の一員だ。
いつもは大体他の人達と色々話してから帰るが、今日はすぐに家に帰りたい理由があった。
春霞や女子達、石田なんかに適当に挨拶して、ボクはいつもより若干急ぎ足で帰路を辿った。


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