控え室の情事-4
翌週の土曜日
時計の針が19時を回る頃、リトルエンジェルの控え室で化粧台に突っ伏した体勢でうたた寝をしていた鈴香がうっすらと目を開けた。
「・・・もうこんな時間」
体を起こそうとする鈴香だったが疲労で思うように手足が動かない。マラソン大会をノンストップで完走した時の様な感じだ。鉄の塊を全身に括り付けられたようである。
するとそこに、
「あら、鈴香。お疲れ様。まだ残ってたの?」
控え室のドアが開き、一条志織と菊田真が入ってきた。志織は全裸で真はビキニタイプのショーツを履いていた。だがそのショーツのフロント部分には黒いシリコンで出来た肉茎がそそり立っている。
「お疲れ様です。あの・・・真さん、それって」
鈴香は真の股間から目が離せなかった。
「これはレズビアン用のペニスバンドですよ。内側にも同じペニスが備わっていて、お互いの女性器に挿れて愛し合うんです」
そう言うと真はビキニの両サイドに手を伸ばしそのままズルッと下ろした。ビキニが真の股を通り過ぎると、その内側に備えられ装着者の女性器に根元まで呑み込まれている張り型が鈴香の目に飛び込んできた。
「どうです?大きいでしょ?2年前、僕はこれで処女を失ったんですよ」
ハァハァと興奮した様子で語る真。目は虚で口元からはよだれが垂れている。そのままビキニを引き摺り下ろすと、シリコンのペニスもズルッと抜けでてきた。ンンッ、と真の悩ましい吐息が耳に飛び込んでくる。
真は自分の中に入っていたペニスをおもむろに口元に持っていくと、自分の愛液まみれの肉棒をレロレロとまるでアイスキャンディーの様に舌で舐め回し始めた。その様は真のルックスも相まって、美少年が男性器にむしゃぶりついている様な妖しい雰囲気を醸し出している。
そんな真を横目で微笑みながら見守る志織と呆気に取られた様に見つめる鈴香。
「ふふ、ごめんなさいね。真は一度スイッチが入るとこうなっちゃうから。オチンチンが好きすぎて、舐めるのも挿れるのもクセになってるの。困ったものね。それにしても鈴香、随分疲れてるわね。ひょっとして月乃のせいかしら?」
「ええ、まぁ」
鈴香は数時間前、ステージ上で起こった時のことを思い出していた。
話はその日のお昼頃に遡る。